散歩・街歩き

【藤沢駅散策】2031年完成予定の大規模再開発で激変する湘南の玄関口を歩く

藤沢駅散策
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

土曜の朝7時、まだ眠気の残る時間帯に藤沢駅にやってきました!JR東海道線・小田急江ノ島線・江ノ島電鉄の3路線が乗り入れる湘南エリア最大のターミナル駅として知られる藤沢駅ですが、実際に歩いてみるとその魅力は想像以上でした。

東京駅からJR東海道線で約50分、横浜からは約20分、新宿駅からは小田急線で約1時間という好アクセス。湘南の玄関口と呼ばれるだけあって、江ノ島や鎌倉方面への観光拠点としても有名です。小田急線なら片瀬江ノ島駅まで6分、江ノ電なら江ノ島駅まで約13分、鎌倉までは大船駅の乗り換えで約17分という便利さ!

藤沢駅 JR改札

観光客だけでなく、東京への通勤にも便利で住みたい街としても人気が高いエリアなんです。今回は現在進行中の大規模再開発や、50年以上愛される老舗グルメ、リニューアルされた地下通路まで、藤沢駅周辺の魅力をご紹介していきます。

休日早朝だから閑散としてるかと思ってたのですが、この時間からでも人が多くて驚きました!

北口ペデストリアンデッキからの眺め

藤沢駅北口ペデストリアンデッキ

まずはJR改札を出て、北口のペデストリアンデッキへ。広々とした歩行空間になっていて、開放感があります。デッキの中央には大きな木が植えられているのも印象的です。

左側にはさいか屋。ヤマダ電機LABIやカルディなどが入っている百貨店で、見た目はちょっと年季が入ってますが、地元密着型のにぎわいを感じました。右手にはどーんと大きなビックカメラ。実はこのビルの7階と8階にはジュンク堂書店が入っていて、これがまた驚くほど広い!

7階は語学、芸術、医学、理工系などの専門書がずらり。8階には雑誌やコミック、文芸書、児童書などがたっぷり並んでいます。湘南エリアでこれだけ大きな本屋さんってなかなかないので、じっくり本探ししたい人にはぴったりです!

藤沢駅北口ペデストリアンデッキから眺めるODAKYU湘南GATE

さらに南側に目を向けると、小田急系の商業施設「ODAKYU湘南GATE」が見えます。建物の2階と、江ノ島電鉄の改札が直結していて、利便性は抜群。6階には図書館、屋上にはフットサルコートまでありました。まさに「なんでもある駅ビル」という印象でした。

市役所まで徒歩3分。立地の良さにびっくり

ペデストリアンデッキからエスカレーターで地上へ。向かうのは藤沢市役所です。駅から徒歩3分という立地の良さにまずびっくり。

藤沢市役所

藤沢市は神奈川県内でも人口が多く、相模湾に面した自然豊かなエリア。観光地の顔と、東京通勤圏としての住宅地の顔、両方のバランスが取れている街だなと感じました。

市役所の本庁舎は2017年に完成した比較的新しい建物で、地下1階、地上9階、総建設費188億円という立派な建物です!5階には展望庭園、9階には展望デッキがあるそうで、とても広々していて眺めもかなりいいみたいです。

藤沢市役所

残念ながら今回は土曜日の朝で開庁前だったので中に入ることはできませんでしたが、帰ってから改めて調べてみて、寄らなかったのは少し勿体なかったかなと思いました。次回はぜひ展望デッキからの景色を楽しみたいです!

それでも建物の外観は堂々としていて、ガラス張りのデザインが印象的でした。周囲は落ち着いた雰囲気で、コンビニもすぐそばにあって、手続き帰りにちょっと寄れるのも便利そうです。

地下道を通って南口へ

藤沢駅地下道入口

それでは地下道を通って、今度は南口側へ向かってみました!藤沢駅の地下通路は南北を結んでいてとても便利で、最近リニューアルされたおかげでとても明るくて綺麗な通路になっています。

藤沢駅地下道

階段とスロープがあるので、荷物が多い日やベビーカーでの移動でも安心です。

地上と比べるとひんやりしていて、夏場の移動には重宝しそうな通路でした。

南口に出て、ミスドで行列に出くわす

地下道を出たところにミスタードーナツがあったのですが、まだ開店前の時間なのに行列っぽい並びができていてビックリしました!これはもしかして話題の「もっちゅりん」の列だったのでしょうか?

土曜の朝からこんなに並んでいるなんて、その人気ぶりがよく分かります。ミスドの新商品って発売日は結構話題になりますが、実際にこうして行列を見ると改めてその注目度の高さを実感しました。朝から並んでいる皆さん、本当にお疲れ様です!

南口側も朝から活気がありますね。

小田急江ノ島線改札で歴史の移り変わりを実感

小田急江ノ島線の改札が唯一地上1階にあるということで、ぜひ見ておきたいと思って寄ってみました!藤沢駅には3つの路線がありますが、地上階にあるのはこの小田急だけなんです。

小田急藤沢駅

小田急江ノ島線は新宿から藤沢を結ぶ路線で、藤沢から先は片瀬江ノ島駅まで延びています。江ノ島観光の玄関口としても重要な路線で、新宿から藤沢まで約1時間、藤沢から片瀬江ノ島までは約6分という便利さ!江ノ島に行くなら間違いなく一番便利な路線だと思います。

そしてここで注目すべきは、現在進行中の藤沢駅再開発の話です!この小田急の改札も2028年3月の完成予定で2階に移ることになっています。JR・小田急・江ノ電の3線すべての改札が同じ2階フロアになる予定で、乗り換えがとても便利になりそうです。

小田急藤沢駅改札

橋上駅舎化されることを考えると、今の地上1階の小田急改札が見られるのも今のうちなんですね。歴史の移り変わりを目の当たりにしているような、なんだか特別な気持ちになりますね。それでは階段を登って2階の南口空中回廊に向かってみます。

湘南GATEと江ノ電

藤沢駅南口ペデストリアンデッキ

階段を登って2階の空中回廊にやってきました!ここからペデストリアンデッキを通って、南口側にある江ノ島電鉄の改札へ向かいます。空中回廊から見ると藤沢駅周辺の様子がよく分かって、改めてこの駅の規模の大きさを実感しました。屋根があるので雨の日でも濡れずに移動できるのが本当に便利です!

江ノ電の改札は湘南GATEの2階部分にあって、JRの改札続きの南口からペデストリアンデッキで直接つながっています。この動線の良さは、実際に歩いてみると本当によく分かります!

江ノ島電鉄は愛称「江ノ電」で親しまれている路線で、藤沢駅から鎌倉駅まで14駅、約37分で結んでいます。途中で江ノ島駅、鎌倉高校前駅、長谷駅、鎌倉駅などの観光地を通るので、湘南や鎌倉観光には欠かせない路線になっています。

江ノ電の改札があるODAKYU湘南GATEは、2019年3月にオープンした商業施設です。以前は小田急百貨店だった建物をリニューアルしたもので、地下1階から地上7階まで(+屋上)という充実した構成になっています。

藤沢駅南口ペデストリアンデッキから眺めるODAKYU湘南GATE

レストランやファッション、雑貨など幅広いショップが入っていて、6階には藤沢市南市民図書館も入っています。駅チカで図書館があり、お買い物のついでに本も借りていけるので本当に便利ですよね!湘南GATEは湘南の玄関口らしく、海をイメージした明るい内装が特徴的です。

江ノ島電鉄藤沢駅改札

実際に江ノ電の改札を見に行ってみると、江ノ電の改札は湘南GATEの2階に隣接していて、ここから江ノ島や鎌倉といった観光地へ出発するんですね。PASMOやSuicaに加えてクレジットカードのタッチ決済も使えるようになっていて、外国からの観光客も増えている昨今、クレカで乗れるのは本当に助かるでしょうね。

3棟のビルを合体させる壮大な再開発計画

少し戻って空中回廊から、フジサワ名店ビルを見てみました。フジサワ名店ビルは藤沢駅南口の老舗商業ビルで、1階から地下にかけては飲食店、上層階には書店の有隣堂も入っています。長年この街で愛されてきた建物の風格を感じました。

フジサワ名店ビルとダイヤモンドビル

実はこのフジサワ名店ビルも含む一帯で、とんでもなく大規模な再開発が計画されているんです!2023年6月に都市計画が決定された「藤沢駅南口391地区市街地再開発事業」という壮大なプロジェクトです。

フジサワ名店ビル、ダイヤモンドビル、CDビルの3棟を建て替えて、新しい複合ビルにする計画で、建物の老朽化が進んでいたこともあり民間主導で再開発が進められることになったそうです。今まで駅前の商業ビルで大きな建て替えがなかっただけに、この再開発をきっかけに周辺地区全体の活性化が期待されています!

現在のビルは2027年夏に営業を終了予定で、新しい複合ビルは2031年秋の竣工予定。地上17階、地下2階建てで、延べ床面積約3万6200平方メートルという巨大な建物になります。1階から6階が店舗、7階から10階がオフィス、12階が多目的ホール、13階から上はホテル、地下は駐車場という豪華な構成です!

藤沢駅周辺は北口から順番に整備が進んでいて、最終的には南口駅前広場の整備まで予定されているそうです。湘南の玄関口として、さらに魅力的な街になりそうでワクワクしました!

宮前線通りでの朝散歩とベローチェでの一休み

宮前線通り

藤沢駅の南口から東の方向へ歩いてみることにしました。宮前線通りと呼ばれるこの通りを歩いてみると、朝早い時間ということもあってまだ人は少なく、普段とは違った静かな街の表情を楽しむことができました。

ただ、日中はこの通りがとても混雑してきます。歩道が少し狭めなので、人が多い時間帯だと歩くのが大変そうだなと感じました。藤沢駅周辺は商業地域として発展しているので、平日の昼間や休日はかなり賑わうんでしょうね。

朝の静かな時間に歩けるのは、逆に贅沢な体験だったかもしれません。まだお店も開いていない時間帯だったので、街の雰囲気も違って見えて新鮮でした。

カフェ・ベローチェ 南藤沢店

そんな中、商業地域を抜けたあたりでカフェ ベローチェを発見!まだ朝早い時間帯で他のお店はまだ開いていない中、ベローチェは営業していました。歩き疲れてきたところだったので、ちょっと休憩することにしました。

ベローチェは朝早くから夜遅くまで営業しているチェーン店なので、こういう時間でも開いているのは本当に助かります!店内は落ち着いた雰囲気で、お客さんもまばらで静かな空間でゆっくり過ごすことができました。

ベローチェ アイスカフェラテ

アイスコーヒーを注文してみましたが、まぁ普通の味でした。でもチェーン店らしい安定した味で、朝の散策の休憩にはちょうど良かったです。窓の外を眺めながら、これからの散策プランを練るのも楽しい時間です。

中華大新で藤沢のソウルフードを堪能

中華大新

ベローチェで休憩したあとは、お目当ての中華料理店「中華大新」にやってきました!開店の午前11時ぴったりに到着したのですが、すでに行列ができていてビックリです。

1973年創業、50年以上の歴史を持つ藤沢の老舗中華店で、藤沢駅南口から徒歩2分、六光会館の2階にあります。「藤沢のソウルフード」と呼ばれるほど地元で愛されているお店で、テレビ番組「マツコの知らない世界」でも紹介されたことがあるそうです。

大新ラーメン

10分ほど待ってカウンター席に入ることができました。店内はどことなく昭和の雰囲気が漂っていて、地元の常連さんらしき方々で賑わっています。営業時間が11時から翌朝4時までという長時間営業も驚きで、夜遊びの〆にも愛用されている名店なんですね。

看板メニューの「大新ラーメン」を注文しました。挽き肉と椎茸などを使用した餡がたっぷりとかかったあんかけラーメンです。極細麺に餡かけが特徴で、ザーサイ、ひき肉、たけのこなどが入っています。見た目からしてもう美味しそうで、餡がたっぷりかかっていてすごく熱々です!

大新ラーメン

一口食べてみると、この餡がすごく美味しい!ひき肉がたっぷり入っていてコクがあります。極細麺との相性も抜群で、醤油ベースのやや甘めのスープで、餡が絡みやすくて一口一口に旨味が感じられます。

ラーメンには穴開きのレンゲも付いてきます。これで最後に残った具材を掬って、余すことなく食べられるのが嬉しいポイントでした。さすが50年以上地元で愛されているお店だけあって、本当に美味しかったです。藤沢駅に来たらまた食べたくなる味でした!

地下通路の歴史を学びながら北口方面へ

中華大新のあとは、北口方面の散策に向かいます!フジサワ名店ビルの横から、地下通路を通って北口側へ移動することにしました。

藤沢駅地下道

せっかくなので、今度は地下通路についてじっくり見ながら歩いてみることにします。藤沢駅の地下通路は1965年に南北を結ぶ通路が開通したのが始まりで、その後1977年に東西方向の通路も完成して、現在の地下通路になったそうです。つまり約50年の歴史があるということですね。

長い間使われてきた地下道でしたが、老朽化をきっかけに2022年4月に大幅リニューアルが行われました。壁面のデザインは湘南の海に打ち寄せる波を幾何学模様で表現しているそうで、確かに見ていると波のような美しいパターンが感じられます。

以前は薄暗い印象だったそうですが、今は吹き抜け部分に採光屋根を設けて自然光が入るようになっていますし、全体に明るい照明も設置されています。

バリアフリーも充実していて、視覚障害者誘導用ブロックや案内サインも整備されています。延長約90メートル、幅約7メートルの通路なので結構広くて、多くの人が行き交ってもゆったりしています。

藤沢駅地下道北口地下広場

北口地下広場にはベンチとプロジェクターも設置されていて、地下通路なのにくつろげそうな空間になっているのが印象的でした。プロジェクターには市政情報や周辺地区の四季の画像が投影されているそうで、イベントの際は床面のプロジェクションマッピングも稼働するんだとか。

北口側で感じた藤沢の多面的な魅力

さいか屋の横から地上へ出てきました。そのまま北西の方向へ向かってみると、北口側の街並みもまた違った表情を見せてくれます。

藤沢は湘南地域の中心都市として発展してきた歴史があって、江ノ島・鎌倉方面への海の玄関口としての役割も大きいんですね。実際に街を歩いていると、住宅街と商業地が調和した暮らしやすそうな雰囲気を感じました。

大学生や観光客、地元の方々が行き交う多様性のある街だなと思います。東京への通勤圏でありながら、海にも近くて自然も豊かなので、だから住みたい街として人気が高いのも納得です!

商店街や個人店も多くて、昔ながらの街の雰囲気も残っています。再開発で新しくなった部分と、古き良き部分が共存しているのが藤沢の魅力的なところですね。新旧が混在することで、街に深みが生まれているような気がしました。

歩いていると、地元の方々の日常生活が垣間見えて、観光地でありながら生活の場としてもしっかり機能している街なんだなと実感しました。

サンパール広場のイベントで締めくくり

サンパール広場

駅前に戻ってきました!サンパール広場で何かイベントをやっているようです。すでに人が多くなってきていますが、まだ12時前なので、これからもっと増えてきそうな雰囲気でした。

藤沢駅北口のサンパール広場は、よくイベントが開催される場所で、地域の活性化や市民の交流の場として活用されているそうです。駅前の広場がこうして市民の憩いの場になっているのも素敵ですね!

朝から散策を始めて、気がつけばもうお昼の時間。時間が経つのがあっという間でした。イベントの賑わいを眺めながら、朝の静かな街並みから昼の活気ある雰囲気への変化を楽しむことができて、藤沢駅周辺の一日の流れを体感できたような気がします。

まとめ:湘南の玄関口の魅力を存分に満喫

サンパール広場から藤沢駅入口

というわけで、今回の藤沢駅周辺散策はここまでです!朝7時から始めて、いろんな場所を回ることができました。

JR東海道線・小田急江ノ島線・江ノ島電鉄の3路線が乗り入れる藤沢駅の魅力を存分に感じることができました。湘南の玄関口という呼び名にふさわしい充実した駅周辺でしたね!

駅周辺の再開発も進んでいて、北口のペデストリアンデッキや地下通路のリニューアルで便利になっています。今後も南口の再開発や小田急改札の橋上化など、さらに魅力的になる予定で、これからの変化が楽しみです!

交通アクセスも抜群です。東京駅からJR東海道線で約50分、新宿からは小田急線で約1時間。江ノ島や鎌倉への観光拠点としても、東京への通勤にも便利で、買い物、食事、観光、住環境、すべてが揃った魅力的な街だと思います。

観光地としての江ノ島・鎌倉への玄関口でありながら、住みたい街としても人気が高いのがよく分かりました!海と山に囲まれた湘南の中心都市らしい多面的な魅力があります。

今回は土曜日の朝という時間帯だったので、平日や夜の藤沢駅周辺も今度見てみたいですね。きっとまた違った表情を楽しめると思います。

中華大新の大新ラーメンは本当に美味しかったので、また食べに行きたいです!ぜひ皆さんにもお勧めです!

Youtubeもやってます