多面的な魅力に惹き込まれる!アートと自然が融合する近未来都市・立川さんぽ
東京都の多摩地区最大級のターミナル、立川駅。ペデストリアンデッキが広がり、頭上をモノレールが走る近未来的な景色が広がっています。
しかし、立川の本当の面白さは、駅前の大都会な風景から少し歩いた先にあります。街のあちこちに溶け込むように隠れているアート作品や、広大で豊かな大自然。かつて米軍基地だった場所が再開発され、様々な要素がシームレスに融合したこの街は、歩みを進めるたびに思いがけないワクワクに出会える場所でした!
近未来的なターミナルと街のシンボル!立川駅北口
散策のスタートは立川駅の北口からです。駅前は伊勢丹やビックカメラなど周りのビルへ、ペデストリアンデッキが四方に伸びていました。人の多さもさすがの大都会!
そのデッキの中央でひときわ目を引くのが、巨大な赤いアーチ状のモニュメントです。これは単なるオブジェではなく、私たちが歩いているペデストリアンデッキをワイヤーで吊り下げて支えるための重要な柱になっています。2013年に市民からの意見で今の赤色に決まったそうで、実用的ながらもアートのようで、すっかり街のシンボルとして馴染んでいました。
デッキをそのまま進んでいくと、多摩都市モノレールの立川北駅です。屋根がぐるっとカーブした、いかにも近未来的な駅舎。デッキと直結しているので、地上に降りずに乗り換えられます。頭上を行き交うモノレールとの組み合わせが、とにかく絵になります。
モノレール下のシンボルロード「サンサンロード」
デッキの下から北へ伸びているのが、サンサンロードです。エレベーターで地上に降りると、高架の下をまっすぐ道が続いていました。ここは2003年にできた幅40メートル、長さ550メートルの自転車・歩行者専用道路で、立川のシンボルロードなんです。頭上をモノレールが通っていくのが、いちいちかっこいい!
道沿いにはケヤキが48本並んでいます。冬にはこの通り全体が、60万球のイルミネーションで飾られるそうです。道幅がたっぷりあるおかげでテラス席のカフェも多く、木陰も豊富。のんびり歩ける道ですね。
サンサンロードの途中にあるのが、映画館の「シネマ・ツー」。名物は「極上爆音上映」。音質を追い込んだ「極上音響上映」に、重低音を足して生まれた上映方式だそうです。名前からして、ただ事ではありません!
街のあちこちに109点。アートが埋め込まれた「ファーレ立川」
このあたり一帯は「ファーレ立川」というエリアです。もともと米軍基地だった場所が再開発され、商業エリアとアートが融合した街になりました。36の国と地域から92人の作家が参加し、その数はなんと109点。街の至る所にアートが設置されているんです!歩いているだけで次々に作品が現れて、つい足が止まります。
巨大な赤い植木鉢、ガラスケースに入った自転車、植え込みに並ぶカラフルな衣装のアフリカの首長たち。ヘビみたいな模様のベンチや、鎖で吊るされた金属のベンチも作品です。色んなアートがあるんですね。
2500席のホールと、蔵書52万点の図書館
サンサンロードの端に建つのが、2020年にできた「立川ステージガーデン」。約2500席のホールを備えた施設です。この日は長い行列ができていました。調べてみると「TACHI FES」という音楽イベントの日。炎天下で並んでいた皆さん、本当にお疲れ様です。
次に向かったのは、立川市中央図書館です。図書館が近くにあると、つい寄りたくなってしまいます。サンサンロードの隣の道に建つ「ファーレ立川センタースクエア」というビルの中にあり、蔵書はおよそ52万点、市内最大の規模なんですよ。連絡通路を渡って、そのまま2階から入れる作りになっていました。
館内で驚いたのが、2階と3階をつなぐ階段です。壁一面がレリーフになっているんです。迫力がすごい!棚は余裕のある配置で、吹き抜けもあり、雰囲気のいい図書館でした。
一本道は滑走路。「GREEN SPRINGS」のカスケード
サンサンロードに戻って向かったのが、2020年にできた複合施設「GREEN SPRINGS」です。ホテルやオフィス、ショップに広場まで揃い、一つの街のようです。エスカレーターを上がった先には、大きなオブジェと噴水。水音が心地いい!サンサンロードとはまた違うおしゃれな空間です。
この日は芝生広場で子どもたちが走り回り、キッチンカーも出店していて賑やかでした。
そして一番の見どころは、水が流れる長い階段「カスケード」です。長さは約120メートル。かつて立川にあった飛行場がモチーフで、一本道は滑走路をイメージしています。角度も実際の離陸の角度に合わせてあるそうです。そう聞くと、大人でもワクワクしてくる階段ですね!子どもたちが水遊びをしていて楽しそうです。
階段をのぼりきった先にはいい景色!階段状のベンチにカフェもあってまったりくつろげます。
無料エリアだけでも広い「国営昭和記念公園」
GREEN SPRINGSを抜けて、道路を挟んだ向かい側にあるのが国営昭和記念公園です。都内最大級の広さを誇る公園ですが、こちら側の「あけぼの口」から入る一帯は、無料で入れるエリアになっています。その先には有料エリアもありますが、無料範囲だけでもかなりの広さでした。
暑さで迷いましたが……せっかくなので行けるところまで行ってみましょう。昭和天皇記念館は残念ながら改装中。「花みどり文化センター」はエアコンがガンガン効いていて一休みするのにもお勧めの場所。
そして大きな橋を渡った先、遠くに噴水が見えてきました。その手前にゲートが見えるので、そこからが有料エリアですね。この公園、とにかく開放感がすごい場所でした。
1200年以上の歴史を持つ立川の総鎮守「諏訪神社」
公園をあとにして、次は南口側へ向かいます。地下通路を通っていくと、壁一面に絵が描かれていました。子どもたちが描いたのかな、という雰囲気の絵。こんな場所までアートになっているんですね。ちなみに途中、角煮と餃子が名物の「四つ角飯店」を狙っていたのですが、到着したら「本日受付終了」。お昼は行列必至の人気店なので、仕方ありません……。
しばらく真っすぐ歩いて、諏訪神社に到着しました。緑溢れる参道の先に、立派な門と本殿が見えます。想像していた以上に大きな神社で驚きました。創建は弘仁2年、西暦811年。1200年以上の歴史がある、立川の総鎮守なんですよ。
門の両脇には、弓と矢を持った像が立っています。神域を守る神様の従者「随身像」で、この像があるから随身門と呼ばれるそうです。
境内でもう一つ目を引いたのが、魚のような体に鳥のような口をした「アマビエ像」。昔の言い伝えに出てくる妖怪で、疫病退散の願いを込めて奉納されたそうです。隣には、水で目を洗うと良くなると信仰されてきた「目の神様」の祠もあります。神様と妖怪が並ぶ境内、なんとも面白い!
締めはシトロンのカプチーノと、改札内の焼きそば
駅前まで戻り、伊勢丹2階のカフェ「クリムト」で一休みです。ペデストリアンデッキからそのまま入れる、駅すぐなのに居心地のいいお店です。注文したのは、アイスシトロンカプチーノ。
シトロンが何かは分からないまま、限定っぽい名前に惹かれて選んだのですが、調べるとミカンの仲間だそうです。柚子に近い爽やかな酸味と甘さが絶妙で、散策の疲れがスッと引いていきました。
結局お昼ご飯を食べ損ねたままだったので、締めはJRの改札内にある「焼SOBA osakaきっちん。」へ。立川駅に着いた時から気になっていたお店で、席は全部埋まる大盛況でした。
いただいたのは人気ナンバーワンの「豚月見焼きそば」。濃いめの味で、ところどころ軽く焦がしてあるのが香ばしさを引き立てます。ネギとソースに、とろとろの卵。紅生姜との組み合わせも鉄板で、大満足の締めくくりになりました!
まとめ:歩くほどに違う顔が現れる街、立川
駅前はモノレールが走る大都会。少し歩けばアートが潜むおしゃれな通りになり、その先には広大な公園が待っています。1200年の歴史を持つ神社まで、すべて歩いて回れる距離です。
見どころが多くて、色んな表情を見せてくれる街でした。次のお休みは、ぜひ立川の街歩きに出かけてみてください。街角のアートを探しながら歩けば、きっと思いがけない発見が待っていますよ!
