東京の端っこ「町田」へふらり小旅行。都会と自然が同居する多彩な魅力が面白い!
JR横浜線と小田急線が交わる巨大ターミナル・町田駅。ネットでは「町田は神奈川」といじられがちですが、実際に歩いてみると、駅前の圧倒的な都会感。そして少し足を延ばせば、緑豊かな公園や由緒ある神社が現れる、散策しがいのある街でした。
レトロな商店街で行列必至の焼き小籠包に舌鼓を打ち、穴場の歴史美術館で戦国ロマンに触れ、昭和32年創業の老舗洋食で締める――今回はそんな町田の多彩な魅力をたっぷりお届けします!
乗降客数46万人!駅前の都会感に圧倒される
お昼頃に町田駅に到着したのですが、改札を出た瞬間から人の多さに驚きました。JR横浜線と小田急線の2路線合わせた1日の平均乗降客数は約46万人で、小田急線では新宿・代々木上原に次ぐ第3位の利用客数なんだそうです。
駅前はペデストリアンデッキで各商業施設がつながっていて、ルミネ・マルイ・東急ツインズといった大型施設がぎっしり。「西の渋谷」と呼ばれるのも頷ける光景です。
ところでこの町田、地図で見ると東京都から半島のように飛び出して三方を神奈川県に囲まれています。明治時代には実際に神奈川県だったそうで、1893年に東京の水道管理のために東京府(当時)に移管されたという歴史があるんです。「町田は神奈川」はただのジョークではなく、ちゃんとした史実でもあったわけですね!
大型商業施設を離れても至るところにお店があり、街並みは雑多な印象を受けます。ただよく見ると通り自体はきれいで、お店がぎゅうぎゅうに密集しているからそう感じるのかもしれません。駅から少し歩けば歴史ある神社や広大な公園も残っていて、都会の便利さと豊かな自然がちょうどよく共存しているのが町田の魅力です。
昭和レトロな「町田仲見世商店街」と大行列の小籠包
駅から歩いて5分ほどで「町田仲見世商店街」の入り口に到着しました。1947年に「町田国際マーケット」として誕生し、1953年に現在の名称に改称された、70年以上の歴史を持つ商店街です。テレビの取材やロケも頻繁に入るのだとか。
入り口にはさっそくお目当ての「小陽生煎饅頭屋(しょうちょうせんちんまんじゅうや)」を発見!町田ナンバーワンの行列店と聞いて楽しみにしていたのですが、すでにかなりの列ができていて…しばらく様子を見てもピクリとも動きません。売っているのは焼き小籠包。まとめて作って、全部さばいて、また作る、というスタイルらしく、作っている最中は列が完全に止まるようです。だから見た目の行列以上に待ち時間があるんですね…散策時間が勿体ないので、ここは泣く泣く後回しにして、先に商店街の中を歩くことにしました。
狭い路地にお店がぎゅっと密集していて、ディープな雰囲気が漂っています。ただ、昼間はシャッターが閉まっているお店も目立ちました。看板を見ると飲み屋さんが多いようで、夜に本領を発揮する商店街なのかもしれません。商店街を往復して入り口に戻ってみましたが、小籠包の行列はまだ全く動いておらず……気を取り直して次の目的地へ向かいます!また後で伺います!
町田市立国際版画美術館 — 静寂のアート空間
商店街から10分ほど歩くと、駅前の喧騒が嘘のように静かなエリアに入ります。芹ヶ谷公園の敷地内にある「町田市立国際版画美術館」は、1987年開館の日本でも珍しい版画専門の美術館です。
周囲の自然に溶け込む落ち着いたレンガ調タイルの外観が印象的で、建築の賞も複数受賞しているそうです。中に入ると天井の高い開放的なエントランスホールが広がり、公立とは思えない立派な造り。ちなみにエレベーターが閉まるときに汽笛のような音が鳴って、ちょっとびっくりしました!
事前に調べたところ入館料は800円とのことでしたが、これは企画展示がある場合の料金で、展示内容によっては無料開放の日もあるようです。この日はラッキーなことに無料でした。「はんが探検隊」「2025年度新収蔵作品展」「町田市公立小中学校作品展」を鑑賞。新収蔵作品展では2024年度に新しく収蔵された1605点の中から約40点が紹介されていて、見応えがありました。
芹ヶ谷公園 — 駅近とは思えない緑豊かな癒しスポット
美術館を出てそのまま芹ヶ谷公園を散策しました。敷地面積13.8万平方メートルという広大な市営公園で、これがものすごく綺麗で驚きました!道は広く、街路樹も隅々まで丁寧に整備されていて、歩いているだけで気持ちいい。園内には彫刻や噴水、大きな芝生広場もあり、大人の散歩にも、子どもの遊び場としても、ぴったりの場所です。
ちなみに、園内にはポケモンが描かれたマンホール「ポケふた」が6種類設置されているそうです。フシギダネやヒトカゲなど初代ポケモンのデザインで、ファンの間では聖地にもなっているのだとか。私は後から知って一つも撮影できなかったので、次回の宿題にしたいと思います。
町田シバヒロ — 元市役所跡地の広大な芝生広場
公園から歩いて5分ほどの場所にある「町田シバヒロ」にも寄ってみました。ここはもともと町田市役所があった場所で、今は約5,700平方メートルの広大な芝生広場として市民の交流やイベントに使われています。
この日はベンチでくつろぐ人が数人いただけで、広い芝生を使っていたのはけん玉をしている人が1人だけ。イベントのない日はとことんのんびりした雰囲気の広場です。
泰巖歴史美術館 — 偶然見つけた戦国ロマンの穴場
シバヒロへの行き方をGoogleマップで調べていたとき、たまたま面白そうな場所を発見しました。「泰巖(たいがん)歴史美術館」です。版画美術館で浮いた800円分の予算もあることだし、近くなので寄ってみることに。入館料は1500円でした。
2020年にオープンした比較的新しい施設で、織田信長をはじめとする戦国時代の貴重な歴史資料が展示されています。歴史的なハンコや甲冑、茶室に屏風がズラリと並んでいました。小型ビル一つ分ほどのコンパクトな美術館なので、ゆっくり見ても時間はかかりません。他のお客さんは1組だけで、静かに鑑賞できました。
なにより圧巻だったのが、1階と2階をぶち抜いて復元された「安土城の天主」。思わず声が出てしまうほどの迫力です。偶然の発見でしたが、1500円の価値は十分ありました!
宮越屋珈琲 町田店 — 歩き疲れた身体にしみる本格コーヒー
たくさん歩いて疲れたので、北海道発祥の本格コーヒー専門店「宮越屋珈琲 町田店」で休憩です。全122席の広い店内。14時過ぎの訪問だったこともあり、すぐ座れました。
注文したのはメニューの表紙で大きくアピールされていた「ガテマラの珈琲ゼリーのセット」。セットのコーヒーはフレンチ(苦みとコクのブレンド)を選びました。適度な酸味と苦味のバランスが良く、ミルクを少し加えるとさらにまろやかに。
そして珈琲ゼリーが予想以上の美味しさでした!冷たいソフトクリームとコーヒーゼリーの組み合わせが絶妙で、コーヒーの苦味はほとんどなく、スイーツとして完成されています。価格帯がやや高めなぶん客層も落ち着いていて、散策の休憩にはぴったりのお店でした。
小陽生煎饅頭屋リベンジ
カフェの後、町田天満宮へ向かう途中でちょうど小陽生煎饅頭屋の前を通りかかりました。お昼より行列が短くなっていたので、今度こそ並ぶことに!すぐ買えるかと思いきや、ちょうど新しく作り始めるタイミングだったようで、結局15分以上待ちました。5人ほどの列でも実際の待ち時間はかなり長くなるので、油断は禁物です。
焼き小籠包4つ入りで600円。無事にゲット!レジ横に小さなイートインスペースがあるのですが、先客で埋まっていたためお持ち帰りにしました。町田天満宮の閉門時間(16時)が迫っていたので、食べるのは後回しにして急ぎます!
町田天満宮 — 都会の喧騒のなかに佇む梅の名所
小籠包を手に持ったまま町田天満宮に到着しました。駅から徒歩10分弱の場所にある、天正10年(1582年)創建の由緒ある神社です。学問の神様・菅原道真を祀っています。
先客は二組だけで、駅前の賑わいとは別世界のような静けさ。道真公が梅を愛したことにちなんで植えられた白梅と紅梅が両方咲いていて、まさに天満宮らしい美しい光景でした。ゆっくりお参りできたのは良かったのですが、ベンチがなく小籠包はここでも食べられず……。
ようやく実食!小籠包は時間が経ってもホクホク絶品
食べる場所を求めてGoogleマップで探し、天満宮近くの公園でようやくベンチを確保しました。買ってからお参りまで挟んでかなり時間が経っていましたが、包みを開けるとまだホクホク!さすが小籠包です。
穴の開け方が甘かったのか、口に入れた瞬間にプシャッと肉汁が飛び出して上着とズボンを盛大に汚すハプニングも。食べるのが難しいのは毎度のことですが、味は文句なしの絶品でした。しっかりとした食べ応えにコクのある肉汁がたまりません。地元にあったら定期的に通いたくなるほど気に入りました!町田に来たらぜひ食べてほしい一品です!
グリルママ — 昭和32年創業の老舗洋食で締めくくり
散策の締めは、小田急線南口から徒歩1分の「グリルママ」。昭和32年から続く老舗洋食屋で、もともと淵野辺にあった進駐軍向けの食堂が発祥だそうです。アメリカ人のお客さんがお母さんのことを「ママさん、ママさん」と呼んでいたのが店名の由来なのだとか。
16時過ぎの訪問で先客ゼロ。最初ドアが開かなくて「やっていないのかな?」と思ったら、単にドアが重いだけでした。ランチが17時まで提供されているのがありがたいところです。
注文した「牛焼肉ランチ」はなんと3分ほどで提供されました。小籠包が待ったから、すごく早い提供に感じちゃいますね。少し辛口な味付けの焼肉は好みど真ん中の美味しさで、サラダとマカロニも見た目通りの安心する味。誰が食べても外さない、間違いのない一皿だと思います。
まとめ — 都会と自然が同居する、散策しがいのある街・町田!
今回は町田駅周辺をぐるりと散策してきましたが、駅前はあれほど都会で人が溢れていたのに、少し歩くだけで静かな公園や神社が現れるギャップには本当に驚かされました!
都会の便利さと豊かな自然が見事に同居していて、いろいろな層の人が行き交う活気ある街並みは、歩いていてすごく散策のしがいがあります。
ネット上では「町田は神奈川」とネタにされがちな街ですが、実際に自分の足で歩いてみると、多彩な魅力がギュッと集まった素晴らしい場所だと実感しました。皆さんもぜひ、そんな町田の奥深い魅力を探しに、ふらりと足を運んでみてくださいね!