昼間は見えない景色がある。夜の鎌倉、心静かなふらり小旅行
年間を通じて多くの観光客で賑わう、神奈川を代表する古都・鎌倉。
日中は歩くのも大変なほどの人気観光地ですが、日帰りの方々が帰り始める夕方以降は、まったく違う顔を見せてくれます。
今回は、あえて17時に鎌倉駅へ到着し、夜の街をふらりと散策してきました。混雑を避けて自分のペースでのんびり歩く夜の鎌倉、新しい魅力がありました!
夕暮れのスタートは老舗喫茶「イワタコーヒー」から
まずは鎌倉駅東口、小町通りの入り口すぐにある超有名老舗喫茶店「イワタコーヒー」へ向かいました。営業時間が18時までなので、17時の到着でギリギリ滑り込みセーフです。この時間でも店内は8〜9割ほど埋まっており、さすがの人気ぶりでした。
名物の極厚ホットケーキは焼き上がりに30分かかることもあるためか、残念ながら品切れでした。代わりに期間限定メニューの「シュガートースト」と、イワタオリジナルブレンドの珈琲を注文しました。
甘いバタートーストにシロップがかかり、その上に冷たいアイスが乗ったシュガートーストは激うまです!熱々のトーストと冷たいアイスの組み合わせが抜群で、ホットケーキ以外のメニューも絶品だという大発見がありました。
西口の時計台から、夜の図書館へ
美味しいトーストを満喫してお店を出ると18時前。少し暗くなってきたところで駅の反対側にある西口へ移動しました。ここには大正5年に建てられた旧駅舎のシンボルだった時計台が残されています。普段は待ち合わせの人で賑わう場所ですが、この時間はまばらにしか人がいません。
さて、ここから西口の住宅街を7〜8分ほど歩き、「鎌倉市中央図書館」へと向かいます。なぜ夜の鎌倉でわざわざ図書館に?と思われるかもしれません。実は以前、別の人気観光地(熱海)を訪れた際に「観光地にある図書館ってどんな感じだろう?」と興味を惹かれて行ってみたのですが、あいにくの休館日で入れず、消化不良に終わっていたのです。今回はそのリベンジマッチです!
観光地から少し離れるだけで静かな住宅街が広がり、夜の暗さも相まってすっかりローカルな雰囲気になります。到着した図書館は3階建ての立派な建物。期待に胸を膨らませて中に入ってみると……うん、ごく普通の図書館でした(笑)。
鎌倉だからといって特別な展示があるわけではなく、2階には学習机がたくさん並び、静かに勉強や読書に打ち込むための空間が広がっていました。でも、それが良いんです。「人気観光地といえども、ここには確かに人々の当たり前の生活があるんだ」というリアルな空気感を肌で感じることができます。この感覚が好きなんです。館内をぐるりと見学しただけですが、無事にリベンジを達成できたという大きな満足感を得られました。
閉店後の商店街に発見!夜カフェの穴場「御成通り」
図書館を出るとすっかり真っ暗になり、時刻は18時20分。鎌倉駅西口から続く、地元密着型のお店が多い「御成通り」を歩いて駅方面へ戻ります。
物販系のお店はほぼシャッターが下りていましたが、驚いたのは営業しているカフェやバーの様子です。昼間なら空席を探すのに苦労する鎌倉のカフェが、どこもガラガラで余裕で入れそうでした。夜の鎌倉は、ゆったりカフェタイムを楽しむのに絶好の狙い目かもしれませんね。
静寂に包まれた夜の段葛と「鶴岡八幡宮」
鎌倉駅東口に戻り、若宮大路の中央にある一段高く造られた参道「段葛」を歩いて鶴岡八幡宮へ向かいます。源頼朝が妻・北条政子の安産を祈願して造ったとされる、約500メートル続く歴史ある道です。
この段葛は、防衛上の理由や遠近法のために、鶴岡八幡宮に近づくほど道幅が狭くなっているという工夫が施されています。昼間の混雑が嘘のように静かで人が少なく、とても気持ちよく歩けました。
19時前に鶴岡八幡宮へ到着しました。閉門は20時なので中には入れますが、お守りの販売やおみくじはこの時間には終了していました。しかし、ライトアップされた本殿が美しく、参拝者もほとんどいない静かな境内を独り占めしているような贅沢な気分を味わえます。
人のいない「小町通り」と癒やしの絶品ラーメン
19時を回り、全長約360メートルに約250店舗以上が軒を連ねる定番スポット「小町通り」へ。普段はぎゅうぎゅうの道も人がまばらで、通りの幅を独占できてとても歩きやすいです。
お店はほとんど閉まっていましたが、サモエドカフェの犬のお散歩に遭遇したり、大正時代から続く老舗のおもちゃ屋さん「おもちゃのちょっぺー」に明かりが点いているのを発見したりと、夜ならではの気づきがありました。小町通り入口付近の商業施設「i-za鎌倉」も店じまい中でしたが、奥のウッドデッキのイルミネーションが綺麗でした。
夕食は19時半頃、ふらりと見つけたラーメン屋「麺屋奨 TASUKU 鎌倉御成町店」へ入りました。お客さんは私一人でしたが、豚骨や鶏ガラに魚介ダシを合わせた「ダブルスープ」のラーメンが絶品でした。
コクがあるのに脂っこくなく、夜の散策で冷えた体と疲れた胃袋に優しく染み渡りました。ごちそうさまでした!
まとめ:夜の鎌倉は最高のリフレッシュ空間!
17時を過ぎると多くのお店が閉まってしまう鎌倉ですが、そのおかげで普段の賑わいとはまったく違う静かな街を楽しむことができました。大混雑を避けて自分のペースでのんびり歩ける「夜の鎌倉」は、最高のリフレッシュになります。たまには時間をずらして、静寂と美味しいグルメを堪能する夜の散策に出かけてみるのも面白いですよ。