川崎大師の魅力を1日満喫!食べ歩きから歴史さんぽ、幻の運河跡まで
関東にお住まいなら、年末年始のCMでおなじみの「川崎大師」。名前は知っていても、実際に行ったことはないという方も多いのではないでしょうか?
私も今回が初めての訪問だったのですが……正直、今まで足を運ばなかったことを後悔するくらい、すっかり魅了されてしまいました!
厳かなお寺の空気感はもちろんのこと、ふらっと歩くたびに「こんな場所があったんだ!」と心が弾むような、想像以上のワクワクが待っていたんです。
京急川崎駅から電車でわずか5分。思い立ったらすぐに行けて、非日常の小旅行気分がたっぷり味わえる、最高に楽しい休日さんぽの様子をお届けします!
関東最古の電車駅!京急発祥の地からスタート
京急川崎駅から電車で約5分、京急大師線の川崎大師駅に到着しました。南口改札を出てすぐの場所にあるのが、車輪の形をした「京急発祥の地」記念碑です。
実はこの川崎大師駅は、1899年(明治32年)に京急の前身である大師電気鉄道が営業をスタートさせた場所。現存する関東最古の電車駅であり、日本でも3番目に古いという歴史を持っています。もともとは川崎大師への参拝客を運ぶために作られた路線だそうです。
改札を出てすぐの場所には「川崎大師観光案内センター」があります。川崎大師のパンフレットや、周辺の観光情報も丁寧に教えてもらえるので出発前に寄っていくのをお勧めしますよ。
活気あふれる仲見世通り!
厄除門をくぐり、和風デザインの街灯が並ぶ表参道を進みます。だるま屋さんや饅頭屋さんが並ぶしっとりとした門前町の雰囲気を楽しみながら歩くと、「仲見世通り」に到着します。大山門まで約150メートル続く歩行者専用道路になっています。
両側に30軒近くのお店がひしめき合っていて、歩いているだけでお祭り気分でテンションが上がります。明治元年創業の名物飴屋さん「松屋総本店」で店員さんおすすめの生姜味の飴(500円)を買ったり、「すみっコぐらし」の開運コンセプトショップまであったりと、寄り道が止まりません。
せっかくなのでここで食べ歩き。お目当ては「おかき処 寺子屋本舗」さん。店員さんお勧めの「串ぬれおかき 甘口だし醤油(300円)」を買いました。店頭のベンチでいただくと、パリッとした表面にもちっとした食感がたまりません。まるでお餅を食べているような感覚と優しい甘口醤油の風味が抜群で、仲見世通りの定番グルメなのも納得の美味しさでした。
迫力の大山門と大香炉の煙に包まれる「川崎大師」
仲見世通りを抜けると、目の前にそびえ立つのが川崎大師(平間寺)の総門である「大山門」です。昭和52年に開創850年を記念して建てられた壮大な門で、四方には京都・東寺の国宝を模した四天王像(持国天、増長天、広目天、多聞天)が祀られています。巨大な提灯と、奥に見える五重塔のシルエットがとても絵になります。
門をくぐって右手にある美しい蓮の彫刻が施された手水舎で清めた後は、大本堂の手前にある「大香炉」へ。
もくもくと立ち上る煙は川崎大師ならではの光景です。さっそく脇でお線香を購入し、体の悪いところを良くしてくれるという煙をしっかりと頭に浴びておきました。そのまま厄除け大師として名高い大本堂で参拝。これで何事もない1年になるといいなと思いを込めながら。
老舗「住吉」の久寿餅と冷やし抹茶でホッと一息
カメラのバッテリーが心もとなくなってきたので、境内を散策する前に休憩タイムです。
大山門の目の前にある老舗「住吉」さんにお邪魔します。こちらは川崎大師名物の「久寿餅(くずもち)」が看板メニューのお店。
たっぷり歩いて汗もかいていたので、久寿餅に「冷やし抹茶」を追加して注文しました。すっきりとした風味の冷やし抹茶は乾いた喉に心地よく、主役の久寿餅は程よい弾力ともっちりとした食感が絶品です。たっぷりのきな粉と黒蜜の優しい甘さが体に染み渡り、最高のエネルギーチャージになりました。意外とボリュームもしっかりあるので、散策の腹ごなしにぴったりでした。
八角形の五重塔からインド風建築まで!広大な境内を巡る
体力も回復し、再び境内散策へ。まず目を引くのが、高さ31.5メートルを誇る「八角五重塔」です。日本でも珍しい八角形の造りは、円に最も近い形として「包容力」や「完全性」を象徴しているそうです。
その近くには第55代横綱・北の湖関の力強い銅像や、健康・健脚を祈ってお水をかける「遍路大師尊像」など見どころが盛りだくさん。私もこれからの散策に向けて、しっかりと健脚祈願のお水をかけさせていただきました。
さらに進むと、緑の中に赤い太鼓橋風の「やすらぎ橋」が架かる美しい「鶴の池」が広がっています。その先には金色の釈迦如来像、そして和風の境内の中でひときわ異彩を放つインド風建築の「薬師殿」まで現れ、本当に様々な風景が楽しめるお寺だと実感しました。
お土産を買って中国式庭園へ
帰りも仲見世通りを通って、気になっていたお店を制覇します。「松屋総本店」で下調べの時から買うつもりだった「きな粉飴」をお土産で追加購入。
さらに、ごま専門店「ごま福堂」では、店頭で揚げたての「至高の金ごまコロッケ」を購入。熱々のコロッケから香ばしい胡麻の風味が口いっぱいに広がります。「ゴマソムリエの胡麻ラー油」も自宅用に買いましたが、にんにくと唐辛子のピリ辛具合が絶妙で、ご飯が止まらなくなる美味しさでした。
お腹を満たした後は、歩いて5分ほどの場所にある市営の「大師公園」へ。子どもたちが元気よく遊ぶ地元の方の憩いの場ですが、なんと園内には「瀋秀園(しんしゅうえん)」という立派な中国式庭園があります。川崎市と中国・瀋陽市の姉妹都市提携を記念して造られたもので、入園無料で本格的な景色が楽しめる穴場スポットです。
純喫茶の極厚たまごサンドと、奇祭で有名な「金山神社」
生活感あふれる「ごりやく通り」を抜けて駅前まで戻り、レトロな純喫茶「ティールーム城亜」さんに立ち寄りました。昭和の落ち着いた空気感が漂う店内で注文したのは、名物の極厚たまごサンドが入った「ミックスサンド」と「シナモンティー」です。
運ばれてきたサンドイッチは、持つのが大変なほどの熱々、ほかほか!分厚いたまごの優しい甘みがたまりません。添えられた塩を少し振ると味がぐっと引き締まり、味変も楽しめました。
お腹が満たされた後は、駅の南口から徒歩3分の「若宮八幡宮」へ。こちらは多摩川の治水を願って祀られた神社です。
境内には、別名「かなまら様」として知られる「金山神社」も鎮座しています。黒い鉄板で覆われた正六角形の社殿に男性器を象ったご神体が祀られ、子授けや縁結びのご利益があるそうです。
毎年4月に行われる「かなまら祭」は奇祭として国際的にも有名で、小さいながらも強烈なインパクトを放つ神社でした。
幻の大運河計画の跡…!ド迫力の「川崎河港水門」
最後に、駅から15分ほど足を延ばしてどうしても行きたかった場所へ。隣の鈴木町駅と港町駅の間にひっそりと佇む巨大な建造物、「川崎河港水門(かわさきかこうすいもん)」です。
大正末期から昭和初期に完成した国の登録有形文化財で、タワーの頭頂部には当時の名産品だった梨・葡萄・桃の装飾が施されています。
実はこの水門、大正時代に計画された「川崎区を対角線に横切る大運河」の入口として作られたもの。「水の都川崎」を目指した壮大な計画でしたが、工場建設や戦時体制への突入により昭和18年に廃止されてしまいました。実現しなかった夢の跡として、巨大な水門だけが残っているんですね。多摩川の河川敷から見上げると、なんとも言えないロマンを感じます。
まとめ:昭和の風情とディープな歴史が交差する街
帰りは水門の近くにある港町駅から帰路につきました。川崎大師、子どもの頃から名前だけは知っていましたが、実際に来てみると、こんなにも見どころが多い街だったとは…驚きの連続でした!
仲見世通りでの食べ歩きに、厄除け大師として名高い川崎大師の境内、そして幻の大運河の遺産まで。昭和の風情と街の歴史がぎゅっと詰まった、散策にぴったりの街です。京急川崎駅から大師線でわずか5分というアクセスの良さも、嬉しいポイントですね。
次の週末のお出かけ先として、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?お土産片手に歩く、思い出に残る一日になるはずですよ!
