散歩・街歩き

映画の名残と街の活気。新しいのに懐かしい、大船駅を散策してきました!

大船駅を散策
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歴史があるのにどんどん新しくなってる、不思議な街、大船。
今回はそんな大船駅周辺を散策してきました!商店街の活気から、映画の名残、最新の商業施設にまで触れられる濃密な時間でした。

大船駅に到着!ここから散策スタート

大船駅東口

大船駅は、JRの東海道線・湘南新宿ライン・横須賀線・根岸線(京浜東北線)、さらに湘南モノレールも乗り入れる巨大なターミナル駅。東京駅から約45分、品川からは約35分とアクセスも抜群です。しかも、駅の東西で鎌倉市か横浜市か、住所が違うというユニークな場所でもあります。

駅の東口を出ると、さっそく賑わいのある雰囲気。まずは「湘南のアメ横」とも呼ばれる、大船仲通商店街へ!

歴史ある商店街、大船仲通商店街をぶらり

大船仲通商店街

明治時代から続くこの商店街は、湘南地域でも有数の歴史を誇ります。「湘南のアメ横」という愛称でも親しまれていて、その歴史は実はアメ横よりも古いんです。

大船駅の開業とともに発展が始まりましたが、今のような賑わいが生まれたのは戦後のこと。闇市として露店が立ち並び、そこから徐々に活気を帯びていきました。

昭和11年には松竹大船撮影所ができ、映画関係者が集まるようになってさらに商店街は発展。飲食店や食材店が増えていった背景には、そんな流れがあったようです。

「鈴木水産 大船ジャンボ市場店」では、新鮮な魚介類が並び、2階には回転寿司も。

鈴木水産 大船ジャンボ市場店の外観 鈴木水産 大船ジャンボ市場店の店内 回転寿司豊魚大船店

近くにはもう一つの鈴木水産やユータカラヤもあり、市場のような雰囲気が残る一角です。

ユータカラヤと大船水産 鈴木水産やユータカラヤの店内

さらに進むと「大船市場」があります。ここは大きな八百屋のような雰囲気で、新鮮な野菜や果物がずらり。どこか懐かしさを感じる場所でした。

大船市場の外観 大船市場の店内

松竹撮影所が閉鎖されたあとも、この商店街は地元の人たちの生活を支える場所として、今も元気に営業を続けています。新しいお店も増えていますが、昭和を感じさせる雰囲気も色濃く残っていました。

カフェでひと休み。VILLAGE CAFEへ

ヴィレッジカフェ大船本店

歩き疲れたので、ちょっとひと休み。「VILLAGE CAFE 大船本店」に立ち寄ってみました。ユータカラヤの隣にある、今どきの雰囲気のカフェです。

ヴィレッジアイスコーヒー

アイスコーヒーはすっきりとした味わいに、ほのかな苦味。ガムシロップを入れてみたけど、個人的にはそのままの方が好みでした。

ヴィレッジカフェのシュークリーム

シュークリームは意外と大きく、手に取るとズシリとした重さ。生地は甘めでふかっとした食感、クリームはすっきりした甘さでバランスが良かったです。

ヴィレッジカフェ大船本店の店内

店内は静かで落ち着いた雰囲気。歩き疲れた体をゆっくり休めることができました!

撮影所跡地を目指して砂押川プロムナードへ

砂押川プロムナード

次は、松竹大船撮影所の跡地を目指して「砂押川プロムナード」へ。川沿いに整備された道で、街路樹も整っていて歩きやすかったです。

春には桜が咲くそうで、今回は緑が印象的でしたが、桜の時期にもまた訪れてみたくなりました。

松竹大船撮影所跡の石碑

撮影所跡地には、現在は石碑がひとつあるだけ。場所も少しわかりづらくて、最初は通り過ぎてしまいそうになりました。でも、ここが日本映画の中心地だったと思うと、立ち止まらずにはいられません。

石碑の場所が分かりづらいので、Googleマップを置いておきますね!

松竹大船撮影所跡の石碑の場所

鎌倉芸術館と新しい街の顔GRAND SHIP

鎌倉芸術館

撮影所跡のすぐそばには「鎌倉芸術館」があります。1500席の大ホールや600席の小ホールがあり、演劇や音楽など幅広いイベントが行われています。

GRAND SHIPの外観

そのまま駅へ戻ってきました。大船駅 笠間口の正面に見えるのが「GRAND SHIP」。2021年にオープンしたばかりの商業施設で、外観は船のような形をしています。

中にはヤマダ電機やスーパー、カフェ、クリニックなどが入り、生活に便利な施設が充実。タワーマンション「ブランズタワー大船」と直結していることもあって、生活感のある新しいエリアとなっていました。

湘南モノレールと大船観音へ

湘南モノレール 大船駅

東口に戻り、湘南モノレールの改札へ。懸垂式モノレールで、大船から江ノ島まで14分ほど。高架を走るその姿は、まさに空中散歩といった雰囲気です。

モノレールの改札裏には休憩スペースがあり、ここから大船観音が見えました。次は、その観音さまを目指してみます。

白くて優しい表情の観音さま

大船観音寺参道入口

大船観音寺は、西口から徒歩5分ほど。参道は短いものの、勾配のある坂道と階段が少し大変でした。

大船観音寺の階段

それでもたどり着いた観音さまは、高さ約25メートル。白くて優しい表情で、圧倒的な存在感。実は戦前から構想されていたものの、戦争で中断され、昭和35年にようやく完成したそうです。

大船観音

胎内にも入れて、20分の1の原型像や建設の歴史資料も見ることができました。境内からは大船の街を一望できる場所もあり、爽やかな風が気持ちよかったです!

観音食堂で大満足の夕食を

活魚料理かんのん(観音食堂)の外観

最後は、大船の名店「活魚料理かんのん(観音食堂)」へ。1961年創業の老舗ですが、2022年の火災で全焼、そして2023年に再オープンしたばかり。

16時前に訪れたところ、すでに満席。でも運良くすぐに入店できました。店内は再建されていて綺麗ですが、どこか懐かしい雰囲気もありました。

観音食堂の刺身定食

注文したのは「刺身定食」。新鮮なネタが大きく、ボリュームも満点。これぞ地元で長く愛される味、といった満足感です。

おじいちゃんやおばあちゃんの一人客も多く、昼飲みしている人もちらほら。地元に根ざした、憩いの場としての空気を強く感じました。

まとめ:新旧の魅力がギュッと詰まった街、大船

大船駅東口

大船仲通商店街で昭和の名残を感じ、撮影所跡で歴史に触れ、カフェで休憩、観音さまを参拝して、最後は美味しい夕食。これだけ楽しめるのに、駅周辺だけで完結してしまうのが大船のすごいところ。

交通の便もよく、観光にも日常にも便利。新しい街の顔と古き良き雰囲気がうまく共存している、そんな素敵な街でした!

また季節を変えて訪れてみたいな、と思える場所でした。

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