江の島といえば、昼間は大勢の観光客で賑わう大人気の観光地です。でも、「夜の江の島」ってどんな雰囲気かご存知ですか?今回は日が沈みかける夕暮れ時から、夜にかけての江の島を歩いてきました!意外な表情を見せてくれた夜の江の島、散策の様子をお届けします!

竜宮城のような片瀬江ノ島駅から、夕暮れの弁天橋へ

片瀬江ノ島駅

午後6時30分、小田急江ノ島線の終点である片瀬江ノ島駅に到着しました。新宿から1時間ちょっとで来られる、江の島観光の玄関口です。駅舎は2020年に建て替えられ、本格的な竜宮造りになっています。

江の島弁天橋

ここから海の方へ歩き、本土と江の島を結ぶ歩行者専用の「江の島弁天橋」を渡ります。長さは約390メートルあり、隣には自動車用の江の島大橋が並行しています。日没少し前の時間帯ということもあり、橋を渡る人の流れはほとんどが島から帰ってくる方向でした。すれ違う人の多さから、昼間の混雑ぶりがはっきりと想像できます。海の上を歩きながら徐々に暗くなっていく空を眺めるのは、なんとも贅沢な時間です。

閉店間際の仲見世通りを散策

長い橋を渡り、ようやく江の島へ到着。入口付近はまだ賑やかな雰囲気が残っていますね。

江の島入口

青銅の鳥居をくぐり、江島神社へ続く参道「弁財天仲見世通り」に入ります。昼間は歩くのもやっとの混雑エリアですが、時刻は午後6時45分。すでにお土産屋さんや飲食店はほとんど店じまいをしていました。午後8時まで営業している温泉施設などを除き、予想以上に夜が早い場所です。

江の島弁財天仲見世通りの青銅の門

そんな中、まだ営業していた「しらす問屋 とびっちょ」を発見。名物の「しらすパン」を購入しました。3個入りで350円。丸くてころんとした可愛らしい揚げパンの中に、しらすとチーズがたっぷり入っています。

しらす問屋とびっちょ

熱々の中身が飛び出しやすいので、一口でパクッといくのがおすすめです。しらすの風味というよりは、クリームコロッケをドーナツにしたような味わいで、もちもちとした食感がたまりません!

ライトアップが映える!夜の江島神社を登る

江ノ島は有料エスカレーター「エスカー」がありますが、今回は使いません。自分の足で参道の階段を登っていきます。

江島神社の鳥居と瑞心門

参道を登り始めると、まずは白い鳥居のような形をした瑞心門(ずいしんもん)が見えてきます。ライトに照らされて、昼間とは違った厳かな雰囲気です。

江島神社 辺津宮

さらに階段を登ると、日本三大弁財天のひとつに数えられる江島神社の三つのお宮のひとつ、「辺津宮(へつみや)」に到着します。すっかり日が落ちたこの時間でも、お参りしたり写真を撮ったりする観光客の姿が結構ありました。真っ暗で寂しいというよりは、しっかり「観光地の夜」という空気感が保たれています。隣には弁財天さまが祀られている「奉安殿」があり、ずらっと並んだ赤い旗が目を引きます。

鮮やかな朱色の中津宮と、青く光るシーキャンドル

さらに奥へと進み、中津宮広場へやってきました。ウッドデッキで夜景を楽しむ人や、のんびりくつろぐ猫ちゃんの姿も見られます。

江の島の猫

広場の先には、二つ目のお宮である「中津宮(なかつみや)」が建っています。ライトアップされた社殿の朱色が暗闇にくっきりと浮かび上がり、昼間に見るよりもいっそう色の鮮やかさが際立って見えました。

江島神社 中津宮

道中では、江の島のシンボルであるタワー「シーキャンドル」も綺麗に見えました。青くライトアップされた展望灯台は、夜の空によく映えます。午後7時半までは夜間入苑(大人500円)も可能ですが、今回はこのまま歩いて島のさらに奥を目指します。

シーキャンドル

最奥部へ!源頼朝ゆかりの奥津宮と神秘的な龍宮

島の奥へ進むにつれて、人の数はぐっと減ってきました。両脇に並ぶ旅館や食事処もすっかり閉まり、自動販売機も少ないため、とても静かな時間が流れています。遠くの山の向こうにはまだ少しだけオレンジ色の夕焼けが滲んでいて、対岸の街の灯りとともに美しい景色を作り出していました。

奥津宮への道中

そして、三つのお宮の一番奥、江の島で最も高い場所にある「奥津宮(おくつみや)」に到着です。入り口には、源頼朝が奉納したと伝わる立派な石の鳥居がそびえ立っています。

奥津宮の鳥居

奥津宮のすぐ隣には、「龍宮(わだつみのみや)」が鎮座しています。岩の上に龍が乗っており、夜に見ると不思議な迫力があります。実はこの龍宮の真下には、江の島信仰の発祥の地と言われる「江の島岩屋」があります。

龍宮

星空と波の音に包まれる、幻想的な岩屋橋

時刻は午後7時30分。江の島の一番奥、ごつごつした岩場が広がる「稚児ヶ淵」まで降りてきました。空はすっかり深い藍色になり、釣りを楽しむ人や海を眺める人がぽつぽつといる程度です。

稚児ヶ淵

ここから最奥の洞窟へと続く「岩屋橋」を渡ります。この周辺は街灯がなく、頼りになるのは星明かりだけ。真っ暗な中に朱色の橋が架かり、頭上には星空、周囲はぐるりと海に囲まれています。

岩屋橋

カメラでは真っ暗になってしまうほどの暗闇ですが、肉眼で見るその景色はとても幻想的です。波の音だけが響く静寂な空間は、今日一番の絶景と言える素晴らしい雰囲気でした。なお、洞窟(岩屋)の営業は午後6時までなので、中に入りたい場合は明るい時間帯の訪問が必須です。

まさかの夕食難民!?

岩屋を後にして、来た道を戻ります。午後8時を過ぎると、島内は虫の音が響き、いよいよ眠りにつくような静けさです。

弁天橋を渡って本土側に戻り、午後8時半に「すばな通り」に到着しました。江戸時代から参道として栄え、今は食事処が多い商店街なので、ここで夕食にしようと考えていました。

夜のすばな通り

しかし、目当てのラーメン屋さんもハンバーガー屋さんも、全て営業終了。観光客が帰る時間に合わせて、どのお店のシャッターも閉まっていたのです。まさかの「夕食難民」になってしまいました。夜の江の島を散策する際は、食事の場所や時間を事前にしっかり確保しておくことを強くおすすめします!

まとめ:昼間とは違う静かな魅力を堪能

最終的に、江の島を離れて藤沢駅でお食事。「千里飯店」でサンマー焼きそば、大変美味しかったです。

食事処に困ったものの、夜の江の島散策は予想以上に楽しかったです。昼間の大混雑がなく、落ち着いて街並みや建物を眺めることができるのは、夜ならではの大きなメリットだと感じました。

静かで神秘的な空気に包まれた夜の江の島。昼間の賑わいを知っている人ほど、そのギャップに驚き、新しい魅力を発見できるはずです。たまには少し時間をずらして、夜のふらり散策に出かけてみてはいかがでしょうか?

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