渋谷から電車ですぐの三軒茶屋駅を歩いてきました!
三茶は「住みたい街ランキング」にもよく登場するエリアで、都会の便利さと下町の雰囲気が入り混じっているのが魅力です。
実際に歩いてみると、高層ビルや劇場のすぐそばにレトロな路地や飲み屋街が広がっていて、まさに「ごちゃ混ぜ感」が楽しい街でした。
キャロットタワーからスタート
三軒茶屋駅を出ると、まず目の前に現れるのが「キャロットタワー」。
地上27階建ての大きなビルで、外壁のオレンジ色が印象的です。渋谷から近いのに、いきなりランドマーク的な高層ビルが迎えてくれる感じにワクワクしました!
中には商業施設や劇場、美術ギャラリーなどが入っていて、駅直結なのも便利。特に26階の展望ロビーは無料で開放されていて、三軒茶屋の街並みを一望できます。
私が訪れた日は平日の昼間で、休憩中らしきオフィスワーカーが多かったのが印象的でした。
この日は雲が多めで残念ながら展望台から富士山までは見えませんでしたが、空気が澄んだ日には遠くの山々まで見えるそうです。広すぎない展望スペースが逆に落ち着けて、ちょっとした寄り道にぴったりでした。
世田谷線の駅舎とシアタートラム
キャロットタワーのすぐ隣にあるのが、東急世田谷線の三軒茶屋駅。
レンガ造りの駅舎がヨーロッパ風で、路面電車が発着する姿とよく似合っていました。関東の駅百選にも選ばれているのも納得です。
世田谷線は全10駅を結ぶ短い路線で、料金はどこまで乗っても同じ。まるで都心に残る路面電車のようで、鉄道ファンにも人気なのだとか。
駅舎のすぐ隣には「シアタートラム」という小劇場もあります。外観もレンガ調で駅舎と調和していて、文化と暮らしが一体になっているのを感じました。こういう芸術系の施設が駅前に揃っているのは珍しくて、三茶らしいなと思います。
すずらん通りと路地の魅力
キャロットタワーのすぐ横にある「すずらん通り」。わずか70メートルほどの短い通りですが、居酒屋や飲食店がびっしり並んでいて、昼間でも雰囲気たっぷりでした。
夜に来たら絶対に賑やかになるだろうなと想像できる感じで、路地裏散策好きとしてはテンションが上がります!
三茶の面白いところは、こうした裏路地の飲み屋街が駅のすぐそばにある点。キャロットタワーの現代的な姿と、すぐ隣に広がる雑多な飲み屋街のコントラストが、三茶の魅力ですね。
歴史を感じる田中屋陶苑と大山道道標
次に向かったのは「田中屋陶苑」。江戸時代に三軒あった茶屋のひとつで、三軒茶屋という地名の由来になっているお店です。今は陶器店として続いていて、街の歴史をそのまま受け継いでいる姿に感動しました。
周辺には「大山道道標」という石碑も残っています。1749年に建てられ、江戸の人々が大山詣りに向かう道案内をしていたそうです。街歩きで歴史の痕跡に出会えるのはやっぱり楽しいですね。横断歩道の間にひっそりと立っているので、意識しないと見落としちゃいそうなので要注意です。
エコー仲見世商店街と三角地帯
キャロットタワーの向かいにある「エコー仲見世商店街」。戦後の闇市から発展した歴史を持つ商店街で、100メートルほどの通りに小さなお店や飲食店がぎゅっと詰まっています。
歩いてみると、古いお店と新しいお店が入り混じっていて、「生きてる昭和レトロ」という雰囲気でした。アーケード内がきちんと清掃されていて、古さを感じさせないのも印象的です。
さらに奥へ進むと「三角地帯」と呼ばれるディープなエリアに入ります。電線が低く走り、細い路地に古い建物がひしめき合っていて、まるで昭和にタイムスリップしたよう。夜はさらに賑わうそうで、一人で歩くにはちょっと勇気が要りそうなくらいディープな雰囲気を感じます。
レトロ喫茶「喫茶セブン」
三角地帯を抜け、少し歩いたところにあるのが「喫茶セブン」。1963年創業の老舗喫茶店です。外観から漂うレトロ感に惹かれて入ってみました!
店内は木目調の内装で落ち着いた雰囲気。ステンドグラス風の照明や壁に並ぶ額縁が、クラシカルで心地よい空間を作っていました。
メニューはオムライスやナポリタン、ピザなど豊富で迷いましたが、この日は暑かったのでアイスコーヒーを注文。
銅のカップで出てきて、ひんやりとした口当たりが最高に美味しかったです。お店の雰囲気とぴったり合っていて、「来てよかった!」と思える一杯でした。
世田谷エリア最大の公園「世田谷公園」
休憩して体力も回復したので、ちょっと歩いて「世田谷公園」へ。三軒茶屋駅からは徒歩15分ほど。
世田谷エリア最大の公園というだけあって、とても広々としています。
まず目に入ったのは大きな噴水!水しぶきが涼しげで、ベンチに座って眺めているだけで癒されました。周りには芝生広場や遊具があり、休日は家族連れでいっぱいになるそうです。この日は平日だったので人が少なく、落ち着いた静けさが贅沢に感じられました。
園内には蒸気機関車「デゴイチ(D51)」が展示されていて迫力満点。
さらにスケートボード広場や野球とサッカー兼用のグラウンドもあり、スポーツ施設としても充実していました。
売店でアイスを買ってベンチに座る人たちの姿もあり、都会の真ん中とは思えないほどのリラックス空間でした。
こどものひろば公園と下馬図書館
世田谷公園のすぐ隣にある「こどものひろば公園」にも立ち寄りました。
名前の通り、小さな子ども向けの遊具や広場が充実していて、家族連れには理想的な公園です。
園内は「山の公園」と「川の公園」の2つのエリアに分かれていて、それぞれ違う遊び方ができるのも面白いところ。ブランコや野球場がある広場では元気いっぱいに遊べそうですし、水辺のある「川の公園」では噴水や池で水遊びも楽しめます。空中通路の「スカイウェイ」から園内を見下ろすと、全体がよく見えて開放感がありました。
すぐ隣には「下馬図書館」もあり、公園と図書館が並んでいる環境は子育て世代には理想的だと思います。実際に中を覗いてみると、自習席は学生でいっぱい。地域の学習拠点としてしっかり機能しているのを実感しました。
老舗うどん店「お山のすぎの子」
散策の途中で立ち寄ったのが「お山のすぎの子」。栄通り商店街にある昭和56年創業の老舗うどん屋さんです。店内は広々としていて、老舗特有の暗さや古さを全く感じませんでした。
私は「かつ丼セット」を注文。運ばれてきたカツ丼は肉厚でジューシー!しっかりした出汁の味がご飯と相性抜群で、箸が止まりません。ミニうどんもついてきて、こちらも出汁の旨味がしっかり効いていました。ワカメの風味が加わることで、さらに美味しさが引き立っていました。
冷奴とお新香も添えられていて、濃いめの味付けの合間に口をさっぱりさせてくれるのが嬉しい。ボリュームも十分で、お腹いっぱいになりながらも「また来たい」と思える満足度でした!
茶沢通りとゴリラビル
食後は「茶沢通り」を散策。三軒茶屋と下北沢をつなぐ大通りで、全長は約3キロ。
この通りがシティガイド誌「タイムアウト」のグローバル調査で、2024年に「世界で最もクールなストリート30」に選ばれたそうです。日本では唯一のランクインなんだとか。
選定理由として「気さくに入れるレストランや居心地の良いカフェが連なり、さらに住宅地と自然に融合しているところ」だそうです。
そして、この通りの名物といえば「ゴリラビル」!屋上から巨大なゴリラのオブジェが顔を出していて、その迫力に思わず笑ってしまいました。右手には女の子が座っていて、まるで映画のワンシーンのよう。観光スポットというよりは地域のシンボルで、散策の締めくくりにちょうどいいインパクトでした。
まとめ
今回歩いた三軒茶屋は、本当に「ごちゃ混ぜ感」が楽しい街でした。
キャロットタワーのような都会的なビルのすぐそばに、レトロな商店街や路地裏が広がっていて、文化施設や大きな公園も充実。さらに老舗のお店も多く残っていて、観光地というより「暮らす街」としての魅力が大きいと感じました。
歩いているとサブカルな空気が漂ってきたり、懐かしい雰囲気のお店に出会ったり、ちょっとした驚きの連続。三茶は何度歩いても新しい発見がある街だと思います。
次は別のルートで、また違った顔の三軒茶屋を探してみたくなりました!