都心へのアクセスが良く、落ち着いた住宅街が広がる中央林間駅。
今回はこの駅周辺をぐるっと歩きながら、商業施設や公園、地元のお店を巡ってきました!
駅前の賑やかさと、公園でのんびりできる空気感。両方を楽しめるのが中央林間の面白さでした。
中央林間駅と街の特徴
中央林間駅は東急田園都市線の始発駅であり、小田急江ノ島線との接続駅です。
渋谷まで直通38分、新宿までは41分で行けるので、都心への通勤やお出かけが本当に便利!
駅の周りには図書館や公共施設もあり、駅前からすぐに住宅街へと景色が切り替わります。実際に歩いてみると「ベッドタウン」としての顔をしっかり感じました。人の流れも落ち着いていて、静かな雰囲気が漂っています。
etomo中央林間 ― 駅直結の便利な商業施設
まず立ち寄ったのは、駅直結の「etomo中央林間」。2015年開業で、東急と小田急の改札をつなぐ通路に沿って広がる施設です。
通路の両側には崎陽軒やちよだ鮨、ビアードパパ、ヴィ・ド・フランスなど、日常的に使えるお店がずらっと並んでいます。乗り換えのついでにお弁当やパンを買って帰れるのはすごく便利!
2階には広々としたスターバックスもあり、改札前を眺めながらゆっくり過ごせるのも良かったです。フードコートも整備されていて、気軽に食事ができる雰囲気でした。個人的には「帰宅前にここで晩ごはんを済ませて帰る」という使い方もアリだなと思いました!
中央林間東急スクエア ― 図書館とカフェが融合した不思議な空間
続いて訪れたのは「中央林間東急スクエア」。駅すぐ隣にあり、2018年にリニューアルされた地上3階建ての商業施設です。
33店舗に加えて、3階には「中央林間図書館」「大和市役所中央林間分室」「大和市子育て支援施設」の3つの公共施設が入っているのが特徴。しかも、2階の連絡通路でetomoと直結しているので、地上に降りずに移動できちゃいます。
特に印象に残ったのは「中央林間図書館」。全国的にも珍しい「壁がない図書館」で、開放的な空間に本棚が並び、まるで本屋のよう! 朝10時から夜9時まで開いているので、仕事帰りにふらっと立ち寄れるのも魅力です。
さらに、この図書館は隣の星乃珈琲と連携していて、購入したコーヒーを持ち込んで本を読める仕組みになっています。カフェで本を読みながら過ごす…なんて贅沢な時間でしょう! 実際に見て、「これは便利すぎる!」とテンションが上がりました。
歩きながら知る中央林間の歴史
駅前から少し歩くと、落ち着いた住宅街が広がってきました。道幅も広めで、車の通りはそこそこあるけれど、全体的に静かな印象です。
中央林間という地名は、戦前にこのエリアが「林間都市計画区域」として開発されたことに由来しています。その中心に位置していたことから「中央林間」と呼ばれるようになったそうです。
近隣には「南林間」や「東林間」という駅もありますが、どれもこの計画の名残。1929年に小田急江ノ島線の駅が「中央林間都市駅」として誕生し、1941年に「都市」の文字が外れて今の駅名になりました。
さらに1984年に田園都市線が中央林間まで延伸され、渋谷まで直通で行けるようになったことで一気にベッドタウンとして発展! 今では半蔵門線や東武線まで乗り入れ、押上や久喜まで一本で行けます。始発駅ということもあり、朝の通勤ラッシュでも座れるチャンスがあるのは大きな魅力だと感じました。
多胡記念公園 ― 個人の想いが形になった庭園
次に訪れたのは「多胡記念公園」。駅から徒歩7〜8分ほどの距離にあります。
入口近くには多胡夫妻の銅像が建っており、公園の成り立ちを象徴しているようでした。
この公園は、1990年に多胡三代治さんとキヨさん夫妻が大和市に寄贈したものです。特に奥様のキヨさんが「庭園に茶室と書院を」と望んでいたそうで、その遺志を夫の三代治さんが受け継ぎ、茶室と書院が建てられました。なんだか心温まるエピソードですね。
園内は緑豊かで、木々の間から差し込む光が心地よく、芝生や古い石灯籠もあって、静かで落ち着いた時間を過ごせます。
茶室「慈緑庵」では実際にお茶会も開かれていて、訪れたときもお茶会が開かれていました。
宇都宮記念公園 ― 森林浴を楽しむ静かな公園
続いて歩いたのは「宇都宮記念公園」。多胡記念公園からまっすぐ10分ほどで到着します。
こちらも個人寄贈による公園で、元衆議院議員で日中友好協会会長を務めた宇都宮徳馬氏が「緑を残したい」という願いを込めて寄贈したものです。
公園は「ひのきの散歩道」「仲よし広場」「みどりの森」の3つのエリアに分かれていて、特に「みどりの森」は限定開園。私が行ったときは開いていたので、中を散策できました。
木々に囲まれたウッドデッキの道を歩くと、街中にいることを忘れてしまうほど。蝉の声や鳥の鳴き声が響いていて、完全に森林浴気分! 夏の残暑が残る時期でも、木陰のおかげで驚くほど涼しく感じられました。
ただ、犬の散歩は禁止で、ベンチも少なめ。子どもが遊ぶよりも、大人が静かに歩きながら自然を楽しむのに向いている公園という印象です。逆に「仲よし広場」には幼児用遊具が揃っていて、そちらは家族連れにぴったりでした。
大和市市民交流拠点ポラリスと星の子ひろば
宇都宮記念公園から駅方面へ戻りつつ歩いていると、2018年にオープンした複合施設「大和市市民交流拠点ポラリス」が見えてきました。
名前の「ポラリス」は北極星を意味し、大和市の北エリアを象徴する拠点という想いが込められているそうです。
建物は3階建てで、延べ床面積は約4,000㎡とかなり大きな規模。
1階は広々とした交流スペースになっていて、ガラス窓から光が差し込み、とても開放的な雰囲気でした。テーブル席が多く、学生が自習している姿が目立ちます。私が訪れたときは、半分以上が学生で埋まっていて「地域の勉強スポット」になっているんだなと感じました。もちろん、年配の方や社会人の方もノートPCを広げて作業していて、多世代が自然に集まっている印象です。
2階にはアリーナがあり、バスケやバドミントン、卓球もできる本格的な体育館仕様。
子育て支援の施設も併設されており、親子で利用できるサロンやプレイルームが用意されていました。
文化活動からスポーツ、子育てまで幅広く使えるのがこの施設の強みだと思います。
また、ポラリスの南側には屋外の「星の子ひろば」が隣接。
こちらはカラフルな大型遊具がシンボルで、ネット遊具やロングスライダー、築山など子どもが思いきり遊べる環境になっていました。
駅から歩いてすぐの距離にこれだけの施設があるのは本当に便利で、ファミリー層に人気があるのも納得です!
中華料理あずみ ― 地元に愛される町中華でランチ
午前中の散策を終えて、そろそろお腹も空いてきたので駅の北口近くにある「中華料理あずみ」へ。徒歩2分ほどの距離でアクセスも抜群です。
ここは、かつて人気を集めていた「中華料理 林和」があった場所に居抜きでオープンしたお店。林和で働いていた方が味を引き継いで2025年3月に開業したそうです。看板も「林和」のまま文字だけ変えて使っており、店内もどこか懐かしい町中華の雰囲気が漂っていました。
口コミでも評判だった「レバニラ炒め」を注文。ライスとスープが付いてくるセットです。
まず玉子スープをひと口飲んでびっくり! 優しい味を想像していたのですが、意外にも中華風のしっかりした味付けで、いい意味で予想を裏切られました。
メインのレバニラ炒めは、分厚くプリプリのレバーがゴロゴロ入っていて食べ応え抜群。もやしやニラ、人参といった野菜もたっぷりで、ボリューム満点でした。ご飯がどんどん進む味付けで、思わず夢中で食べてしまいました!
店内は年季を感じさせながらも、掃除が丁寧に行き届いていて、テーブルもピカピカ。町中華特有の油っぽさがなく、とても清潔感がありました。
「派手さはないけど、安心して通える町の名店」という言葉がぴったりだと思います。
中央林間自然の森(つるま自然の森)
ランチを終えて向かったのは「中央林間自然の森」。地元では昔から「つるま自然の森」と呼ばれていて、今でも両方の名前が使われています。駅から少し歩くだけで到着できるのに、広さ5.6ヘクタールもの森林が残っているのは驚き!
ここは一部を大和市が市有地として購入し、残りは地権者さんの協力によって保全されている森です。
さらに「つるまの森保全協力会」というボランティア団体が20年以上も活動しており、そのおかげでこの自然環境が守られています。
散策路は整備されていて歩きやすく、すぐ近くに住宅街や駅があるとは思えない静けさ。木々の間を抜ける風がとても心地よかったです。ここは1991年に「かながわの探鳥地50選」で1位に選ばれたバードウォッチングの名所でもあるそうです。
ベンチは少なめですが、森林浴をするには十分な広さ。子どもが遊ぶというよりは、大人がのんびり自然を楽しむのにぴったりの場所でした。
喫茶 林間 ― 駅近のレトロ喫茶でひと休み
散策の締めくくりに立ち寄ったのは「喫茶 林間」。駅東口から徒歩2分ほど、昔ながらの雰囲気を残す喫茶店です。
お店の外からは中の様子が見えず、ちょっと入るのに勇気がいるタイプのお店ですが、扉を開けるとすでに多くのお客さんで賑わっていました。
私はカウンター席に座り、コーヒーと手作りのレモン菓子を注文。コーヒーは「ヨーロピアンブレンド」を選びました。
まずレモン菓子を食べてみると、レモンの風味がしっかり効いていて、スポンジはぎっしり詰まった固めの食感。甘さ控えめのクリームが添えられていて、コーヒーとの相性が抜群でした。
コーヒーはほんのり苦味がありつつも後味がすっきりしていて、ブラックでゴクゴク飲める飲みやすさ。
お店は喫煙可なので、煙草の匂いが気になる方は少し注意が必要かもしれませんが、昭和の雰囲気が好きな方にはたまらない空間だと思います。
まとめ
今回歩いた中央林間駅周辺は、「便利さ」と「落ち着き」が両立したエリアでした。
駅前には図書館や公共施設、スーパーが揃っていて、生活環境の充実度は高め。渋谷や新宿へ直通で行けるアクセスの良さに加え、始発駅なので通勤の座席チャンスがあるのも魅力です。
一方で、駅から少し離れるとすぐに静かな住宅街や豊かな自然が広がっていて、都会の喧騒を忘れられる環境がありました。特に今回巡った3つの公園は、それぞれ特徴があり、大人がゆったり過ごすのに最適な場所ばかり。
食事面では「中華料理あずみ」でいただいたレバニラ炒めがとにかく絶品! 町中華の良さをしっかり感じられる一皿でした。最後に立ち寄った「喫茶 林間」も、中央林間らしい地元に愛されたお店で、散策の締めにぴったりでした。
中央林間は「暮らす街」としての魅力が強いエリア。落ち着いた環境を求める人には、とても住みやすい街だと感じました!