今回は、2020年に山手線49年ぶりの新駅として誕生した「高輪ゲートウェイ駅」へ行ってきました!駅周辺は最先端の再開発エリアとしてピカピカの未来都市が広がっていますが、実は一歩路地へ入ると、江戸時代から続くディープな歴史の痕跡がゴロゴロと眠っているんです。ガラス張りの近代的な駅からスタートし、気がつけば150年前、さらには江戸や室町時代へとタイムスリップしていくような不思議な感覚。新旧のギャップにワクワクしっぱなしの、最高に楽しい散策になりました!さっそく、その魅力をお届けします。

近未来のオアシス!高輪ゲートウェイ駅構内

高輪ゲートウェイ駅構内

高輪ゲートウェイ駅に降り立つと、まずその圧倒的な開放感に驚かされます。建築家の隈研吾さんが設計を手掛けたこの駅は、折り紙をモチーフにした大屋根と、障子をイメージした白い膜が特徴的です。ガラス張りで太陽の光がたっぷりと入り、駅舎というよりお洒落な美術館のようです。

Eki Park

改札内には、2025年3月にオープンした休憩スペース「Eki Park」があります。人工芝のベンチが広がっていて、駅の中にもかかわらず寝そべってくつろぐ人の姿もありました。さらに奥には誰でも自由に弾けるストリートピアノも設置されています。忙しい現代人がホッと一息つける、癒しのスポットになっています。

高輪ゲートウェイ駅の無人AIコンビニ

改札へ向かう途中では、「TOUCH TO GO」という無人AI決済の店舗を発見しました。2020年にこの駅で誕生した第1号店です。商品を手に取ってSuicaをかざすだけで決済が完了し、レジに商品を置く必要すらありません。セルフレジをさらに超える魔法のようなシームレスさに感動しました!

150年前の鉄道跡が眠るゲートウェイパーク

ゲートウェイパーク

改札を抜けると、目の前には「ゲートウェイパーク」という広々とした駅前広場が広がっています。両サイドには街のシンボルであるツインタワー「THE LINKPILLAR 1(ザ リンクピラー ワン)」がそびえ立っています。2026年3月にグランドオープンしたばかりのピカピカのエリアですが、ビル街でありながら桜や植栽がたっぷりと配置されているし、道も広いため、人混みを気にせずのんびりと歩けます。

自動走行モビリティ

広場では、無料で街を周遊できる自動走行モビリティが走っていました。今回は人気で乗れませんでしたが、近未来の乗り物が日常に溶け込んでいる景色はワクワクします。ショッピングモール「ニュウマン高輪」も少し覗いてみましたが、こちらは洗練された大人の空間です。高級ブランドショップがゆったりとしたスペースをとって並んでいて、少し背筋が伸びるような素敵な雰囲気でした。

高輪リンクライン

広場から北へ向かって「高輪リンクライン」という長さ約300メートルの遊歩道へ。実はここ、約150年前の明治5年に日本で初めて鉄道が海の上を走った跡地なんです。再開発中の2019年に「高輪築堤」と呼ばれる石垣の遺構が発掘されました。最先端の都市の足元にそんな凄い鉄道遺産が眠っていると思うと、ふと過去と繋がるような面白さを感じます。

忠臣蔵の聖地で歴史に触れる泉岳寺

泉岳寺の山門

ゲートウェイパークの洗練された空間から離れ、5分ほど歩いた場所に次の目的地があります。忠臣蔵で有名な「泉岳寺」です。江戸時代初期に徳川家康によって開基され、のちに徳川家光の命で現在の場所に再建された歴史あるお寺です。

参道には忠臣蔵グッズを扱うお土産屋さんが並び、その先には江戸時代後期(天保年間)に建てられた立派な二階建ての「山門」が構えています。境内には本堂の他に赤穂義士記念館や、討ち入り後に吉良上野介の首を洗ったとされる井戸などがあり、見応えは抜群です。

大石内蔵助の銅像

一番の目的である赤穂義士墓地では、入り口でお線香代を納めてからお参りをします。四十七士に、討ち入り前に自害した萱野三平の供養塔を加えた計48基のお墓。それら一つひとつにお線香をお供えしていきます。ただ手を合わせるだけでなく、一人ひとりに向き合う時間を持てたことで、とても印象深い参拝になりました。

駅名の由来となった高輪大木戸跡

泉岳寺のあとは、第一京浜沿いにある「高輪大木戸跡」へ足を運びました。ここは1710年に築かれた、東海道から江戸に出入りする人やモノを管理するための関所のような場所です。現在は立派な石垣の遺構だけが残されています。

高輪大木戸跡

実は「高輪ゲートウェイ」という駅名はこの大木戸が由来です。江戸の南の玄関口(=ゲートウェイ)だったこの地の歴史が、最新の駅名にしっかりと引き継がれているんです。さらに、伊能忠敬が日本地図を作るための全国測量へ出発した起点も、この場所だと言われています。

昭和3年には国の史跡にも指定されました。訪問時は周辺が工事中で少し風情を感じにくかったのは残念ですが、未来的な駅と江戸の関所が「玄関口」という意味で繋がっていることに、思わず胸が熱くなりました。

遊び心満載のアート空間!MoN Takanawa

MoN Takanawa

駅方面へ戻り、駅直結の新しい文化施設「MoN Takanawa(モン タカナワ)」へ入ります。2026年3月の街の完成と同時に開館した施設で、設計は駅と同じく隈研吾さんです。地上6階・地下3階で建物全体が螺旋状になっています。外壁には緑がぐるりと巻き付く個性的な外観が目を引きます。

まずは歩き疲れた体を休めるため、1階の「MoN Park Cafe by Spiral」でアイスカフェラテをいただきました。スッキリとした甘さが、散策で火照った体にひんやりと沁み渡ります。

MoN Park Cafe by Spiral

休憩後は、開館記念の「ぐるぐる展」(2026年9月まで開催・一般チケット2,500円)を見学しました。アートの視点からも知識の視点からも「なるほど!」と思わされる面白い展示でした。

最後に屋上へ上がると、街を一望できる開放的なテラスが広がっています。ここでは足湯なんかもできるんです。

MoN Takanawaのテラス

それら以外にも広大な畳スペースがあるフロアもあったりして、施設全体が遊び心に溢れていて、ここに来るだけでも十分な価値があるスポットです。

都心のオアシスでパワーをチャージ!高輪神社と高野山東京別院

高輪神社

アートを満喫したあとは、駅から徒歩5分ほどの場所にある「高輪神社」へ。ビルの谷間にこぢんまりと佇む静かな神社ですが、創建は室町時代中期(明応年間)と古く、500年以上にわたって高輪一帯を見守ってきた総鎮守です。本殿の隣には聖徳太子を祀る「太子宮」がありました。ものづくりに関わる職人さんから信仰を集めているそうで、あの巨大な駅前ビル群を建てた職人さんたちもここでお参りしたのかもしれません。

そこからさらに坂を登り、「高野山東京別院」へ向かいました。和歌山県にある高野山真言宗の総本山・金剛峯寺の別院です。都心のど真ん中とは思えないほど広々としていて、美しい桜とずらりと並ぶお地蔵様が、とても厳かな空間を作り出していました。

高野山東京別院

境内の左手にあるお地蔵様の足元は「四国八十八ヶ所お砂踏場」になっています。四国の各お寺から運ばれた砂が納められており、ここを歩くだけで八十八ヶ所を巡ったのと同じご利益があるそうです。本場へ行けない人には本当にありがたい場所ですね。また、ここは東京版お遍路「御府内八十八箇所」の第1番札所でもあります。本堂の弘法大師(空海)様にご挨拶をして、心まですっかり浄化されました。

高野山東京別院の桜

まとめ

高輪ゲートウェイ、ピカピカの未来都市を楽しんだ直後に、忠臣蔵の聖地や江戸の関所跡、さらには弘法大師様にゆかりのあるお寺まで巡ることができる、驚きと発見に満ちたエリアでした。

高輪ゲートウェイシティ内で発見された「高輪築堤」の遺構は、2027年度に現地公開される予定だそうです。日本初の鉄道が海の上を走った跡が甦るその頃に、ぜひもう一度この街を訪れたいと思います。東京の最先端の進化と、その足元に眠る深い歴史のコントラストを味わいに、皆さんもぜひ歩きに出かけてみてください!

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