東海道新幹線をはじめ、5つの路線が集結する一大ターミナル、新横浜駅。「新幹線に乗るための駅」という印象が強いかもしれませんが、実際に街を歩いてみるとそのイメージはガラリと変わります。

ビジネスとエンタメが交差し、意外な素顔を見せてくれる新横浜。 今回はそんな街を、1日かけてぐるっと回ってきました!

駅直結の大きな顔「キュービックプラザ新横浜」

新横浜駅地下改札

スタートは相鉄、ブルーラインがある地下改札から。新横浜駅はJR2社に市営地下鉄、2023年開業されたばかりの相鉄・東急新横浜線まで、5路線が集まる一大ターミナルです。それでも平日昼の地下改札前は人もまばらで、意外なほど静かでした。

キュービックプラザ新横浜

地上に出ると、JR新横浜駅と一体になった駅ビル「キュービックプラザ新横浜」が出迎えてくれます。新幹線の改札もこの中。吹き抜けの館内にはビックカメラやユニクロも入り、駅というより商業施設のようです。

新横浜のオフィス街

ビルを抜けて次の目的地へ歩き出すと、あたりはオフィスビルばかり。道も建物もどこか真新しく感じます。それもそのはず、新横浜は新幹線の駅をきっかけに発展した街で、駅ができる前は田んぼが広がる土地だったそうです。田んぼがこんなビル街に変わったとは、新幹線の力はやっぱりすごい!

私の新横浜の原点「新横浜ラーメン博物館」

新横浜ラーメン博物館

そのまま道沿いに歩いて見えてきたのが「新横浜ラーメン博物館」です。私にとって新横浜といえばここ、というイメージの場所。1994年に誕生した、世界で初めてのラーメンのテーマパークです。地下には昭和33年ごろの街並みが再現され、全国の有名店が集まっています。

実は私、車の免許を取りたての頃に一度だけ来たことがあります。地下のレトロな路地や駄菓子屋が並ぶ光景に、昔へタイムスリップしたみたいだと感じたのを、今でも覚えています。久しぶりに訪れてみると、まわりはすっかりオフィスビルに囲まれていました。オフィス街のど真ん中にテーマパークがぽつんとある、なんとも不思議な組み合わせです。

川沿いを抜けて「日産スタジアム」へ

新横浜駅前公園

ラーメン博物館から道沿いに進むと、川沿いに細長く伸びる「新横浜駅前公園」に出ます。流れているのは鳥山川。鶴見川の支流で、その流れに沿って芝生や並木道が続いています。芝生でお弁当を広げる人もいて、近くで働く人や住む人の憩いの場になっているようでした。「さんかく橋」と川と芝生が並ぶ眺めは、すぐそばがビル街だとは思えないほど穏やかです。

日産スタジアム(横浜国際総合競技場)

川沿いの先に現れるのが「日産スタジアム」(横浜国際総合競技場)。7万人超を収容する国内最大級の競技場で、横浜F・マリノスの本拠地でもあります。2002年のサッカーW杯や、ラグビーW杯2019の決勝の舞台にもなりました。歩いているだけで、なんだかテンションが上がってくる場所ですね!

ちょっと足を延ばして「小机城跡」

小机城跡 二の丸

スタジアムから10分ちょっと歩いた先にあるのが「小机城跡」。室町時代に築かれた平山城の跡で、太田道灌が攻め落とした、続日本100名城のひとつです。

小机城跡 櫓台

ただし今は「小机城址市民の森」として整備され、天守閣も石垣もありません。城の名残は、深い空堀や土塁、竹林として残るのみ。本丸跡の広場は気持ちいい空間になっているものの、お城好き向けの渋いスポットという印象でした。

スタジアムに戻ってモニュメントとカフェ休憩

ヨコハマ フィーバー 2002

スタジアムまで戻ると、広場の中央に金色の塔のような彫刻を発見。「ヨコハマ フィーバー 2002」、W杯横浜開催を記念してアディダスから贈られた、フランスの彫刻家の作品です。機械じかけ風の装飾がびっしりで、かっこいいですね。

ポティエコーヒーのポティッシュセット

ここまでかなり歩き回って、さすがに足が疲れてきました。駅に戻る途中にあったカフェ「ポティエコーヒー」でひと休み。注文したのは、お店おすすめの「ポティッシュセット」です。アイスコーヒーはしっかり苦味があるものの、スッキリした味わいで美味しいです。

ポティッシュ

そして主役のポティッシュ。厚切りのデニッシュの上に、ソフトクリームがこんもりとのった一品です。温かいデニッシュの甘さと、冷たいソフトクリームの甘さが合わさって、不思議なハーモニー。中にはコーヒーゼリーまで隠れていて、これがまた絶品でした!

氷のリンクと「横浜アリーナ」

KOSÉ新横浜スケートセンター

カフェを出ると、道路の向かいに「KOSÉ新横浜スケートセンター」があります。一年中楽しめる国際規格のアイススケートリンクで、だれでも気軽に滑れるうえ、フィギュアスケートのアイスショーや大会も開かれる本格的な施設です。新横浜は本当にスポーツ施設の宝庫ですね。

横浜アリーナ

そこから5分ほど歩けば「横アリ」こと「横浜アリーナ」が見えてきます。1989年、横浜市制100周年を記念して建てられ、最大1万7千人を収容できる巨大施設。数々のアーティストがライブを行ってきた、日本を代表するアリーナのひとつですね。私もかつて音楽フェスで訪れた事のある思い出の場所です。

駅の東側へ。篠原城跡と昭和レトロな「あじわい横丁」

今度は駅の反対側、東側へ回ってみます。こちら側は落ち着いた住宅街になってるんですね。

そして住宅地の坂を登った先にあるのが「篠原城跡」。戦国時代、小田原・北条氏の家臣だった金子出雲守の城があった場所で、先ほどの小机城の支城のひとつだったと伝わっています。

篠原城跡

ただ、まわりの宅地化が進むなかで、遺構の多くは失われてしまったそうです。今は案内板が、ここにお城があったことを静かに伝えてくれるのみ。中には入れず、広そうな敷地を眺めるだけだったのは、少し残念でした。

新横浜あじわい横丁

駅の篠原口まで戻ると、「あじわい横丁」を見つけました。篠原口に直結した、昭和レトロな雰囲気の飲食店街です。もとは「オゾン通り」と呼ばれていた一角で、昔ながらの居酒屋や蕎麦屋、お寿司屋さんが軒を連ねています。まだ夕方5時前なのに、もう一杯やっている仕事帰りの人もちらほら。新幹線で出張から帰ってきた人もいるのかな、なんて想像すると楽しくなります。

街の未来を感じる西広場と、締めの一皿「芳香園」

新横浜駅前 西広場

最後に訪れたのは、駅の西広場。実はここに、横浜市が新しい大きな図書館を建てる計画があるんです。蔵書はおよそ100万冊、座席は1,000席という、市内でも有数の規模になる予定。完成は7年から10年後を目指していて、今は図書館のない新横浜にとって、新しい街の拠点になりそうです。

芳香園の鶏肉の辛味炒め

たっぷり歩いてお腹がぺこぺこ。西広場から徒歩3分ほどの「芳香園」で、一日の締めくくりです。頼んだのは鶏肉の辛味炒め、1150円。ほどよいピリ辛で、これが個人的に大当たりの美味しさでした!添えられた搾菜もピリ辛、卵スープはやさしい味わいです。辛さとほっとする味の組み合わせが、歩き疲れた体にじんわり染みました。

まとめ:これからも大きくなっていく街、新横浜

新幹線が生んだ副都心・新横浜は、巨大なスタジアムやアリーナ、豊富なスポーツ施設でスポーツもイベントも楽しめる街でした。その足元には、小机城や篠原城の歴史も静かに息づいています。

さらには、大きな図書館の計画があるように、これからもっと大きくなっていく街。変化していく街の「今」を見に、ぜひ一度ふらりと歩いてみてください!

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