相鉄本線が通り、横浜駅から電車でおよそ15分の場所にある「鶴ヶ峰」。運転免許センターでおなじみの二俣川駅のお隣といえば、ピンとくる方も多いかもしれませんね。旭区の中心地でありながら、駅前には昔ながらの温かい商店街が広がり、少し歩けば豊かな自然や鎌倉時代の歴史ロマンに触れられる街です。今回は、そんな意外な魅力がたっぷりの鶴ヶ峰を1日かけてのんびり散策してきました!

地元の活気あふれる「鶴ヶ峰商店街」からスタート

鶴ヶ峰商店街

駅の北口を出ると、さっそく「鶴ヶ峰商店街」のアーチがお出迎えしてくれます。道の両側にはチェーン店だけでなく、昔ながらの個人のお店が元気よく並んでいます。

鶴ヶ峰のデリカキング

揚げ物屋さんなどもあり、ついつい寄り道したくなるような雰囲気が魅力的です。観光地とは違う、地元の人々の生活にしっかりと根付いた通りを歩きながら散策をスタートします。

意外な歴史スポット「鎧の渡し緑道」

鎧の渡し緑道

商店街を抜けてたどり着いたのは「鎧の渡し緑道」です。現在は相鉄線の工事の影響で半分以上が駐輪場になっていますが、奥へ進むと広々とした緑道が続いています。

実はここ、かつて流れていた帷子川(かたびらがわ)を埋め立てて作られた場所なんです。鎌倉時代の武士たちが、頭の上に鎧を掲げて川を渡ったという言い伝えが、この勇ましい名前の由来になっています。のどかな景色の中に隠されたエピソードに驚かされます。

街歩きで見つける「畠山重忠」の足跡

畠山重忠公首塚

緑道から4分ほど歩くと、旭区役所へと続く住宅街の一角に「畠山重忠公首塚」の案内板とともに小さなお地蔵さんが現れます。源頼朝に仕えた鎌倉時代の名将・畠山重忠は、権力争いに巻き込まれこの地で討たれました。現在も真新しい花が供えられており、地元の方々に大切にされているのが伝わってきます。すぐ近くには、彼の首を洗い清めたと伝わる「首洗い井戸」の標柱も残っています。

畠山重忠公碑

そして区役所を抜けて大通りへ出ると、交差点の一角に「畠山重忠公碑」が建っています。これは彼が討たれてから750年の節目に、地元と出身地の埼玉の有志によって建てられたものです。

さかさ矢竹

その隣には「さかさ矢竹」と呼ばれる竹が茂っています。重忠が討たれる直前、「我が心正しければ、この矢に枝葉を生じ繁茂せよ」と無実を訴え、逆さに突き立てた2本の矢が根付いたという伝説が残る場所です。現在の竹は没後800年に植え直された二代目で、今も彼のドラマチックな物語を伝え続けています。

大谷翔平選手も訪れた!?「鶴ケ峯稲荷神社」

鶴ヶ峰公園入口のアーチ

次に向かったのは、緑豊かな遊歩道が広がる「鶴ヶ峰公園」です。公園内には「鎧橋」という、かつてあった橋を思わせるモニュメントがあり、現役の「鶴峰橋」からは小さな滝のように水が流れ落ちる川の景色を楽しめます。

鶴峰橋からの景観

そして橋を渡った先にあるのが、赤い幟がずらっと並ぶ「鶴ケ峯稲荷神社」です。公園の中にひっそりと佇む小さな神社ですが、実は大谷翔平選手が幼い頃にお母様と参拝していたと伝わる、知る人ぞ知るスポットなんです。

鶴ケ峯稲荷神社

お母様が鶴ヶ峰出身というご縁だそうで、テレビで紹介されてからは参拝者がぐっと増えたのだとか。私もご利益を頂けるよう、しっかりとお参りをしてきました!

坂道を登って歴史を深掘り「六ツ塚」と「駕籠塚」

薬王寺(六ツ塚)

ここからは住宅街の坂道を10分ほど登り、「薬王寺」へ向かいます。ここには「六ツ塚」と呼ばれる史跡があり、重忠と共に戦った一族や家来134騎が6つの塚に葬られています。小石を貼り付けた盛り土と供養塔が静かに並んでおり、私が訪れた時期は美しい紫陽花が咲いていて心が和みました。

さらに住宅地を登っていくと、古戦場跡の高台に建つ「鶴ヶ峰神社」に到着します。そこから徒歩1分ほどの細い脇道の奥には「駕籠塚」が隠れるように佇んでいます。

駕籠塚へと続く脇道

ここは、重忠の訃報を聞いて後を追うように亡くなった妻・菊の前が、乗ってきた駕籠ごと葬られた場所です。標柱がないと見逃してしまいそうですが、静かに供えられたお花が印象的でした。

駕籠塚

横浜市最大級の滝に感動!「白根神社」と「白糸の滝」

ここまで散々登ってきましたが、ようやく下りです。途中にあった「横浜市旭図書館」で少し休憩。その後、図書館の正面にある歩道橋を渡ります。その先にあるのは緑豊かな「白根公園」。

白根神社(白根不動尊)

公園の奥には、鳥居とお堂が同居する珍しい「白根神社(白根不動尊)」があります。平安時代に源義家が兜に納めていた不動尊の小さな像を、戦勝のお礼として祀ったのが始まりとされています。ここまで歩いてきた畠山重忠の時代より、さらに古い歴史が眠っている場所です。

お堂の横の階段を降りると、そこはまるで深い谷のような空間です。澄んだ川のせせらぎを聞きながら奥へ進むと、横浜市で最大と言われる「白糸の滝」が現れます。

白糸の滝

その名の通り、白い糸のように水が幾重にも伝い落ちる美しい滝です。すぐそばには岩をくり抜いた洞窟に祀られた「白瀧龍神」もあり、ひんやりとした空気が心地よい最高の癒やしスポットです。

白瀧龍神

まとめ:歴史と自然がぎゅっと詰まった鶴ヶ峰

帰りは、池や東屋、吊り橋がある「帷子川親水緑道」をのんびり歩きながら駅へ戻りました。

今回初めて鶴ヶ峰をじっくり歩いてみましたが、駅前の生活感あふれる風景から始まり、鎌倉・平安時代の歴史ロマン、そして横浜最大級の美しい滝まで、想像以上にバラエティ豊かな見どころが詰まった街でした!お目当てのランチやカフェにはタイミングが合わず行けませんでしたが、それでも大満足の散策になりました。

皆さんもぜひ、スニーカーを履いて鶴ヶ峰の歴史と自然を巡るお散歩に出かけてみてくださいね!

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